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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼を新宿…、「しゃぶしゃぶダイニングMK」に来る。

    2f2317f9.jpeg実は赤坂見附でイベントがあり、それが夕方と言うには早い時間。
    それで昼を、みんなで食べて準備をしようと思った。
    だから赤坂界隈で昼をたのしく食べれるところ。
    そう思って探したのだけど、ほどよいところが見つからない。
    赤坂という街。
    ほとんどの店が日曜休み。
    年中無休の店でさえ昼は休みという状況。
    ビジネスマンの夜を支える街なんでしょう。
    いくら悩んでもしょうがないので、それなら新宿。
    丸ノ内線で4駅隣の、曜日を忘れた街に来る。
    気軽なお店。
    しかもほどよく安くて、お腹いっぱいも保証されるというココの店。
    昼はそんなに混んでない…、って噂もあって予約もせずにやってきたらばたしかにガランとすぐに案内されて食事がスタートできた。

    タイ風のシャブシャブの店。

    b7b41e1b.jpeg本店はタイで、東南アジアの各国にかなりの数のお店を持ってる。
    テーブルの上に置かれたお箸に、見慣れぬ文字がずらりと並ぶ。
    タイの言葉でございます。

    牛肉、豚肉、鶏肉に、フィッシュボールやエビ団子。
    ワンタンなんかも具材ではいる。
    俗に「タイスキ」と昔呼ばれたこの料理。
    けれど「タイスキ」と名乗ってしまうと顧客層が小さくなっちゃう。
    例えばサラリーマンのおじさんたちや、ファミリー客はこれなくなるけど、「しゃぶしゃぶ」だって言い張れば、いろんな人がやってくる。
    それでワザワザ「しゃぶしゃぶダイニング」と名乗っているのが賢いところ。
    確かに平日。
    お昼にくると、近所のオフィスのおじさんたちがご飯のおかずに肉をシャブシャブやっている。
    とても自然で、ニッコリします。

    野菜も白菜などの日本のお鍋の定番以外に、ヤングコーンや中華春雨なんかがまじる。
    それらがこれまた結構おいしく、癖になる。
    しかもそれらの具材をつけて食べるココのタレ。
    甘みの強いポン酢だったり、オイスターソースのようでもあってスイートチリソースのようでもあったりするスパイスソースがまたおいしい。
    何をしゃぶしゃぶしてもそこそこ食べられるっていうのがかなり、ありがたい。

    d5bbb230.jpegお湯ではなくてスープでしゃぶしゃぶ。
    チキンスープをベースにした、うま味のハッキリしたクリアスープで、沸騰させても味がこわれぬ。
    具材を次々投入し、それらの味が混じってくるとどんどんうま味が強くなる。
    だから肉そのものが決して上等なものではない。
    ほとんどすべてが凍ってて、普通であったら水っぽくなっていしまうような肉まで、スープの味が入っておいしくなってくる不思議。
    決して豊かではない国の、食の工夫をあじわうたのしさ。

    基本的に食べ放題。
    テーブルの上に置かれたタッチディスプレイのオーダー端末で食べたいものを追加注文していくスタイル。
    気軽でだからどんどん鍋に、食べたいものを投入しちゃう。
    当然、アクがでてきます。
    最初はこまめにアクをとってく。
    けれどそのうち、あくとり用の網が詰まってなかなかアクがとれなくなっちゃう。
    出てくるアクもまた盛大で気づけば「寄せ鍋」っていうよりも「アク鍋」って感じになるのがちょっと切ない。
    けれどそれで味が変わってしまうわけでなし…、なにより値段が値段だからネってみんなニコニコしながらどんどん具材を投入して食べる。
    箸だけじゃなく、スープをすくうおたまなんかもタイ製で、柄の部分に切れ目が入ってそれを鍋にひっかけられる。
    よく考えてるって思ったりする、そして〆。

    7216eec2.jpegココの〆の中華麺。
    加水率が高めでしかも、よじってよじって腰をだしてる。
    だからスープに放してクツっと沸騰させるとほどよく歯ごたえある麺になる。
    〆に向かっていく頃合い。
    スープが煮詰まり、ちょうど麺にぴったりとくる濃さになる。
    ちょっと歯ごたえ残るタイミングにて、ボウルに移してそこに塩や甘辛ポン酢を足して好みの味に仕上げる。
    ツルンツルンと唇なでる、小麦粉麺のなめらかさ。
    歯にコツコツと、ちょっと固めでしかも歯切れのよい食感。
    お腹がポカっと温かになる、オキニイリ。

    ところでこの店。
    新宿伊勢丹会館界隈で、おそらくナンバー1のコストパフォーマンスを感じるお店。
    なのになかなかブレークしない。
    あまり宣伝はしてない。
    自然体で、ユックリ、ファンがついてくるのを待っている、手堅い営業方針ではあるのだろうと思います。
    でももう少し、評価されてもいいんじゃないか。
    肉を味わうしゃぶしゃぶの店と、そう思ったら多分期待はずれになっちゃう。
    けれど肉や点心、あるいは野菜をたのしくあっため、好みの味でたのしむお店とそう思ったらかなり上出来。
    今日のお昼も、お客様の半分くらいが中国、韓国、東南アジアの人たちだった。
    なんだかちょっと、勿体無い。

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