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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
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    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    丸の内でランチとします。
    「A 16」というイタリアンレストラン。
    「カリフォルニアで最高の人気を誇るレストラン」という、誰が言ったか的な称号を、恐れ多くもいただいた店。
    店名は、ナポリからイタリア半島を横断してアドリア海側にあるカノーザという街につながるハイウェイ…、アウトストラーダ16番にちなんでってコトらしい。

    4acf08a2.jpegサンフランシスコという、アメリカの中でも料理がおいしい街で生まれて愛された店。
    しかも、女性オーナー。
    エグゼクティブシェフのひとりも女性と、繊細な感覚と家庭料理っぽさを残した素直な料理が特徴で、それをそのまま日本にもって来ましょうと。
    場所は丸の内の中でもひときわ緑の多い三菱本館。
    鬱蒼と木が茂る中庭に、面して大きな窓をとり、とても開放的な店作り。

    オープンキッチンに大きなピザ窯。
    壁はすべて明るい色合いのレンガで覆われアメリカの海っぺりにある倉庫やあるいはワイン倉庫のような雰囲気。
    シンプルなデザインのテーブルと椅子が整然と並ぶ、抜けがよくって気持ち良い空間がたしかに、ほのかにカリフォルニア的。

    それにしてもこの店から眺める景色。
    丸の内が一丁倫敦と呼ばれていた時代の、クラシックで風格のある三菱本館の建物を借景にして圧倒的にうつくしい。
    東京の、都心のビルの中にいるというコトをすっかり忘れさせてもらえる見事な風情で、この設えだけで得した気持ちにしてくれる。

    ランチメニューもあるけれど、グランドメニューの料理の方が魅力的で、そこからいくつか選んで食べる。

    36e394d8.jpegまずはサラダ。
    ルッコラとリンゴとナッツ。
    アメリカ人が大好きなウォールドーフサラダのなぞり。

    シャキシャキとしたリンゴの歯ざわりと、甘みと香り、それにやさしい酸味がとてもさわやかで良い。
    ナッツがカリカリ奥歯で潰れて油を滲ます。
    野生っぽいエグ味がかなり強烈なルッコラにはオリーブオイルをドレスさせ、塩味は上にちらかるフェタチーズからかりてくる。
    口の中でドレッシングが仕上がるようなレシピがなかなかオモシロイ。

    ココの料理は量もアメリカンサイズですからと、言われてたのんでみたものの、二人でわけあって食べるのに、ちょうど良いサイズというのが日本的。
    味は完全にアメリカなので、出来ればもっとタップリと量があればよかったのに。
    アメリカ料理が大量に食べ、お腹を満たしてはじめておいしく感じる。
    そういうふうに出来ている。

    7395cc2e.jpegピザをたのみます。
    店のインテリアの象徴的にも扱われている薪窯を見れば、ピザをたのんでみなくっちゃって、それでピザ。

    ほどよく大きく、コンガリ焼けたマルゲリータ。
    端がふくらみ、表面パリッと焦げている。
    アバタがいくつも。
    薪窯の中で沸騰するように焼きあがっている証拠。
    食べると生地はちょっと固めで、ザクッと歯ごたえたしか。
    噛むたのしみが次から次へとおそってきながら、小麦の香りや生地に移った炭の香りがとても鮮やか。
    塩がちょっと強いでしょうか?
    アメリカ料理は「塩をうま味」にする料理。
    だからこれはここの特徴。
    残念なのが、ソースがちょっとビシャビシャしてしまってるとこ。
    トマトをそのままみずみずしさを残して使ったレシピなんだろうけど、多分、日本のトマトとカリフォルニアのトマトの水分含有量がまるで違って、こうした結果になっちゃったんでしょう。
    手で食べようとするとベタンと流れてしまう。
    ナイフフォークでは切れないほどに頑丈な生地。
    日本のピザのクオリティーはカリフォルニアをはるかに超えてしまってる…、って言うことなのでありましょう。

    99d26a69.jpegそれからメイン。
    アメリカのイタリア料理といえばまず、間違いなくミートボールでございましょう。

    ココのお店にきたかった、一番の理由がこのミートボールを食べたかったから。
    コロンと丸い肉の塊。
    トマトソースとチーズをいただき、オリーブオイルで輝いている。
    細かなメッシュで惹かれた牛肉。
    中にはナッツ。
    それからハーブ。
    胡椒にチーズが風味をそえて、コンガリ焼かれて外はカリカリ。
    中はフックラ。
    けれど肉汁がドバッと感じじゃないのネ。
    ホロホロ、口の中を転がりちらかる肉の小さなかけら。
    ソースとオリーブオイルと混じると、ミートソースのようになってく。

    こりゃ、おいしい。
    ホツホツが、徐々にトロトロ、なめらかになるその食感の変化がたのしく鼻から抜けるスパイシーな香りも極上。
    味わってるのがたのしくて、喉の奥へと受け渡すのが勿体無くてしょうがなくなる。
    これを食べに、また来よう…、って思えるおいしさ。
    アメリカ的に溺れちゃう。

    ミートボールをたのむと一皿、サイド料理がサービスでつく。
    サラダかあるいは豆の煮込みが選べるシステムで、まよわず豆の煮込みをたのむ。

    cdc7d8b9.jpeg白いんげんをブイヨンでやさしく煮こんで、オリーブオイルで風味をつけたイタリア料理の野菜料理の定番のひとつ。
    ホツホツとした豆の食感。
    やさしい甘みとほのかな塩味。
    体の中に大地の命が流れこんでくるような、そんな味わい。
    堪能す。

    メニューの値段はさすがにちょっと高めな感じ。
    本店のメニューと比べると、いまどき$1=¥200近い換算レート。
    日本の食材が高いというコト。
    丸の内というこの場所の家賃がこれまた高いというコト。
    それにコンセプトが太平洋を飛んできた、その輸送量が多分に含まれていての結果に違いない(笑)。
    それにしてもこの店、かなりの繁盛店。
    ランチタイムを前にして、ほぼ満席になってそのままずっとお客様が出ては入ってにぎにぎしくて、決して安い店ではないのにみんなニコニコ、パスポートいらずの海外旅行をたのしんでいる…、そんな感覚。
    悪くはないなぁ…、って思うなり。

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    明治の美観
    A-16 イタリアンでは何と読むんでしょう。立地、や借景を見ていると明治の三菱がほんにまあ美しい街並みを目指したんだなと。そこにアメリカンなるもの、偶然でしょうが岩崎家のお望みだったのでは?ミートボールの「女らしさ」は日本のイタリアンにも取り入れて欲しいニュアンスでした、今度は「M」でワインを。
    ジッサさん / 2011/02/02(Wed) /
    女性的アメリカ
    > ジッサさん
    アメリカの料理は男の料理。
    とは言え、おかぁさんの料理もそこにはあるわけで、日本にはあまりやってこない女性的なアメリカ料理がココにはあるような感じがしました。
    次回は是非、夜の牛込柳町へ。
    お声がけください。
    サカキシンイチロウさん / 2011/02/02(Wed) /
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