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2024/11/28 (Thu)
グットドールクラッティーニ
イタリアランチ。
「
グットドールクラッティーニ
」と言うお店。
丸の内のビルとビルの間の通路をキレイに整備し、風が気持ちよく抜けていくまるでここだけ郊外みたいなのどかな空間。
そこにちょこんと隠れ家みたいにあるイタリアン。
出来たときにはよくもまぁ、こんな立地が良く残ってた…、とビックリしました。
それから5年。
この界隈はどんどん変わって、ビルが次々建て変わり、ココもいつまでこうしたのどかを守れるんだろう…、ってちょっと心配。
こうした空間は街にやさしい表情与える宝物。
もっと増えればいいのになぁ…、って思ったりする。
昨日、念のために予約たのだけど大正解。
お店に入ると、ボクらが座るであろうテーブルだけを残してあとは満席。
ほぼ80%、ご婦人さま。
残り20%はご婦人さまの同伴か、あるいは部下と一緒にやってきたのであろう会社の上司という景色。
運良きコトにキッチン脇のテーブルもらう。
厨房の中で料理が次々、出来上がっていく様子が間近に眺められる。
若干、騒々しいのと、料理の匂いに包まれるのでお洒落な装いに気を使う人にはちょっと不向きな場所かなぁ…。
男同士の食事には、これほど適した場所はなし…。
シェフが3人。
昼の時間は厨房作業が忙しいのでしょう、いつもはホールでサービスしているスタッフがサラダを作り食器を次々洗ってく。
おいしい戦場、さて、ランチ。
すべてのランチに、まずはサラダがやってくる。
オリーブオイルに少量の塩、仄かな酸味のドレッシングでやさしくドレスされた葉っぱ。
シャキシャキ、新鮮。
力強くて噛むとザクッと繊維が砕ける。
ドレッシングの味がおだやかで、だから野菜そのものの持ち味をたのしむコトができはする。
けれどちょっと物足りないなぁ…、って思いながら食べていたらば、お皿の底にスライスしたニンジンが潜んでた。
このニンジン。
ビリッと酸っぱくマリネされてる。
一口齧れば目が覚めるほどに鮮やかな酸味に最初はちょっと戸惑う。
けれど葉っぱ一緒にそれを食べると、あら、おいしい。
ニンジンに仕込まれた酸味がドレッシングと一緒になって、初めてサラダの味として完成をみる。
ステキな工夫…、オモシロイ。
このお店。
レストランのメニューを構成する前菜、パスタ、メインがそれぞれ対等。
メインの料理に力を入れてパスタがおざなりになってしまったり、前菜とパスタだけのお客様を「わかっちゃないな」と馬鹿にするようなコトがない。
前菜だけを食べて帰ってもOKだし、パスタをメインがわりにして食べるのもお好きにどうぞ…、とお客様まかせに自由奔放なコースを仕立ててたのしめるというのが、オキニイリ。
ボクはそれで前菜ひとつとパスタを選んでコースとなした。
前菜は蛸とイカのサラダ仕立て。
タコのゲソ。
イカの胴体と耳の部分を軽く湯引きして、マリネしたモノを中心に色とりどりの野菜で仕上げる。
薄切りのカブ。
パプリカ、それからセロリ。
カブは塩で軽くもみ、まるで浅漬みたいなやさしい味わい。
スキッと酸っぱく、食べるとどんどん食欲がわく。
コリコリとしたゲソ、プルプルとしたイカ。
シャキシャキのセロリが食感たのしく風味も添える、蛸とセロリの組み合わせってなんでこんなにいいんだろう…。
刻んだイタリアンパセリとカブの葉っぱを散らして、煮詰めたアチェート。
それにカイエンペパーと色とりどりで、それらを全部混ぜて食べると、辛味、甘みがくわわって味の変化がたのしめる。
メインのパスタは、ウニのスパゲティー。
ここの名物料理のひとつ。
追加料金がかかるのですネ、900円ほど。
けれどかなりの人がこれをたのむ。
クリームベースのソースの中に、たっぷりのウニ。
麺全体が黄金色になってしまうほど豪勢につかってムッチリ。
一口食べると、ウニのうま味が口いっぱいに広がっていく。
コッテリとした濃厚ソース。
これだけウニらしい味にするのに、どれだけウニを使ったんだろう。
追加分の900円が全部ウニ代になっちゃったのかなぁ…、って思うくらいにサービス精神満点で、だから人気がでるんだろうなぁ…、って。
しかもウニに火を通さずに、まったり仕上げるこの技量。
さすがにプロの作るパスタは一味違う。
一緒に入った友人がたのんだメニューが「Piatto Unico」。
「一皿完結」って翻訳できるでしょうか?
ひとつのお皿にパスタとメインディッシュを一緒に盛り込んで提供するってスタイルで、ミラノで一時期流行ってた。
昼ご飯にもタップリ時間をかけて当然なイタリアで、おいしいモノを時間をかけずやのしみたい…、ってビジネスマンのためにできたと言われる料理。
昔、カジュアルなイタリア料理店のチェーン展開を手伝ったとき、これを目玉にしようとした。
けれど料理によって調理時間と調理する場所がそれぞれ違って作業煩雑。
それでするのをあきらめた。
ひとりの人が責任を持ち、パスタとメインを作らなくっちゃうまく出来ない。
ここではオーナーシェフが自ら鍋を振り、腕を奮って仕上げてた。
分厚い豚肉のグリルとアラビアータがひとつに盛り合わされたモノ。
脂がのった、まっこと分厚い豚ロース肉をよじれるほどの高温でバリッと焼いた。
自分の脂が沸騰しながら焼きあがっていき、だから小さな穴が沢山、肉の表面にあいて噛むとサクサク軽快。
ところがそのサクサクが終わると、中からジュワッと肉汁たっぷりほとばしり出る。
豚の脂で焼いたキノコや野菜も旨い。
アラビアータでこれがピリッと辛くて、油に含めたニンニクの香ばしいコト、ウットリするほど。
それにアボカドのトロっとやさしいなめらかが、激しい辛さをおだやかにする。
この組み合わせって初めてたべるけど、なんだかステキ…、いつかどこかで真似しよう。
それにしても、この料理。
豚肉側から画像をとるとパスタが付け合せのようになり、逆に撮るとパスタの料理のように映るという不思議。
どちらが主役でどちらが脇役…、ってそんなコトがないダブル主演のような姿にこれがまさにピアットウニコって感心します、腹いっぱい。
ピアットウニコのセットには、デザートが食後に付きます。
クレメダンジュが今日のデザート。
水気を搾ったカテージチーズ。
ホロホロとした食感で、クリームチーズのようななめらかさからは程遠い。
そこにブルベリーとフランボワーズ。
ざくろをちらして、スプーンですくって口の中でひとつにまとめて味わう趣向。
甘み控えめ、酸味とフルーツの風味がたのしいランチの最後にはピッタリのお腹をいたわるやさしいスイーツ。
コーヒー飲んで、昼のお腹に蓋をする。
それにしても丸の内女子。
昼からワインをたしなむ人の多いこと。
ランチのお酒。
サラリーマン的にはグラスビール。
ランチ女子的には、グラスワインというコトになるのでしょうネ。
みんなたのしげに会話をかわし、おいしいモノで元気になってく。
ステキなお店…、今度は夜にと思ったりする、ごちそうさま。
[0回]
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2010/10/20 (Wed)
丸の内コア:洋
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無題
このお店、数年前にkou_tagawaさんに連れて行ってもらいました。
ウニのパスタが凄く美味しかったのがとても印象に残ってます。
また、行きたいです。
その時には、豚肉のグリルとアラビアータを食べてみたいかもo(^▽^)o
lovekuma69さん / 2010/10/20(Wed) /
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丸の内
このお店のある通りは、きれいに整った丸の内の中でも
空気の感じがよいですよね。
久しぶりに行きたくなりました。
ランチワイン。
女子のしたたかさとたくましさを感じます(笑)。
あのほんのちょっとな感じがまたいいんですよね。
あーたさん / 2010/10/20(Wed) /
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オキニイリ
> lovekuma69さん
ボクのオキニイリイタリアンのひとつなんですよ…、ここ。
ひさしぶりにきましたが、まるで変わらずいい雰囲気で、また贔屓にしよう…、って思いました。
ぜひ。
でもそのときにはアラカルト主体でガッツリランチをたのしみたいモノですね。
サカキシンイチロウさん / 2010/10/20(Wed) /
編集
昔の雰囲気
> あーたさん
なんだか近代的でお洒落になりすぎた丸の内の中でも、昔ののどかな空気が残っているのがこの界隈。
ステキですよね。
グラスワインが一杯ですまず、次々、お替りをしているシアワセ女子が何人かいました。
女はつよし!と感じ入りました。
サカキシンイチロウさん / 2010/10/20(Wed) /
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桃パスタ
先日妹に佐藤家秘伝の東京ランチお店リストを送ったのですが,改めて見返すといかにご指導ご鞭撻に影響されていたかというリストでございました
桃のパスタ,軽やかで良いですよね ヒロのフルーツトマトのカッペリーニと並んで女性を誘うのに適したお店でしたが……
美味しいパスタ食べたいです
佐藤Rさん / 2010/10/21(Thu) /
編集
フランスパスタ
> 佐藤Rさん
パリにいると、確かにおいしいパスタのお店を探すのに難儀するかと思います。
ちょっと足を伸ばしてイタリアへ。
とはいえ、世界で一番おいしいパスタは日本にこそある…、とは思いますが。
サカキシンイチロウさん / 2010/10/21(Thu) /
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食欲の秋の家ごはん
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