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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    神楽坂の入り口にて、ステーキランチ。

    42f1e645.jpeg「ケンタス」って言う店。
    靖国通りに面してズラッと、小さなお店が長屋のように並んでいる建物がある。
    立ち食いそば屋やラーメン店。
    どこも間口が狭い小さなお店ばかりで中でもひときわ狭い。
    ドアの2倍くらいの幅しかないお店。
    カウンターだけ。
    メニューもサイコロステーキしかなく、まさに専門店ていう感じ。

    実は2階にもお店がある。
    そちらはかなり大きなお店で、普通にテーブルが並んだ造り。
    メニューも多彩で、そちらは昔、何度か利用したことがある。
    肉のセレクションが程良くて、感動するほどではないけれど感心レベルではある料理。
    そっちにしようかと思いもしたけど、予定があってあまり時間があるわけじゃない。
    カウンターの1階ならば、時間もかけずササッと食べて帰れるだろう…、そう思って、1階にする。

    本当は、駅の反対側にある最近できたばかりのステーキレストランに行こうと思っていたのです。
    若い人がひとりでやってて年中無休。
    ランチも夜も頑張っているというので景気づけをかね…、と思って行ったらまだ準備中。
    12時もはるかに過ぎた時間で、どのくらい待てばオープンするんですか?
    聞いてもまだまだ時間がかかりそうです…、って。
    開店時間を守れぬお店…、欲張りすぎて、出来ぬ約束をしちゃうお店は好きじゃなく、それで方向変えてここまでやってきたその分、時間ロスであります。

    31cbe161.jpegそしてココ。
    入口部分に調理場がある。
    レンガを重ねて作ったバーベキューグリルの下に炭をおこして、そこの脇にはガステーブル。
    それに続いて作業台。
    一番奥には冷蔵庫という、最小限の調理器具たちがギッシリキッチリ詰め込まれている。
    まっすぐ歩くと10歩はかからず端から端まで歩ける長さ。
    ところが壁と厨房機器の間が狭くてまっすぐ歩けない。
    横になり、蟹が歩くようにして横に横にと移動しなくちゃいけない狭さ。

    厨房の中には小柄な女性が一人。
    それでも狭そうで、だから例えばボクみたいな前後や横に大きな人は働くことも出来なさそう。
    ただ慣れてしまえば体が自然に動くのでしょう。
    一番奥の冷蔵庫から、まずは肉を取り出して、作業台で切り分ける。
    それを入り口部分の炭場にもってき、網の上で表面を焼く。
    一旦それをフライパンに入れ、ガス台の上で仲間で軽く火を通し、代わりに肉をのせて提供するための鉄板を炭の上であっため、ガルニを飾る。
    そうした一連の作業をテキパキ。
    スピーディーにこなしていきます…、それを見てるのもなんだかたのしい、オゴチソウ。

    49125f87.jpeg焼かれた鉄板の上で、ジュウジュウしながらやってくる、サイコロステーキ。
    肉の分量300g。
    赤身の肉で脂がほとんど掃除されてる。
    安いステーキの店ではたまに、300gと言いながら脂が2割、3割ついてて正味の肉が目減りするようなコトがある。
    けれどココの300gは正真正銘、赤身の肉で300g。
    なんだかそれがとてもウレシイ。

    ソースが何種類か用意されてて、例えば和風のおろしソース。
    あるいはデミと多彩でたのしい。
    今日は醤油マスタードって、ここの一番のおすすめのモノをたのんで食べる。
    肉の上にかけるのでなく、ソースをアルミホイルのカップに入れて出してくれる。
    鉄板の上でソースが煮詰まるコトがない。
    肉そのものにも下味があり、だから一度に二つの味がたのしめるのがとても親切。
    サイコロステーキとは言うけれど、一口分には少々大きい。
    ナイフで二つに切り分けて、それでちょうど一口分。
    これを不親切と考えることもできるけれども、大きく口を開けてパクッとその大きさのを全部口に含むと、肉にまみれる充実感が味わえる。
    噛みちぎって肉の歯ごたえ楽しむこともできるし、あるいはナイフで切ってほどよきサイズをたのしめもする。
    サイコロステーキというよりも、カットステーキ。
    ステーキのおいしい味は噛み締める味…、だからこうした肉のサイズに対するこだわりがとてもウレシイ、オキニイリ。

    475589f1.jpeg肉の味もいいけれど、もっと感心したのがガルニ。
    コーンがフレッシュ。
    缶詰じゃなく、生のとうもろこしをソテして味をつけたモノ。
    だからホツホツ。
    噛むと歯ごたえ鮮烈で、しかもジュワッと中から甘いジュースが出てくる。
    もっと高い立派な店でも、コーンを冷凍、あるいは缶詰のものを使って当然という、この東京ではステキで正しい心構え。

    にんじんグラッセも歯ごたえ残し、甘くて香りも爽やかでいい。
    いんげん豆もカリッと新鮮。
    ガルニは決して付け足しじゃなく、それはそれにて独立をした野菜の料理。
    そんなステキなメッセージ。
    なんだかウレシクなっちゃう料理で行うおもてなし。
    固めにたけたご飯も旨い…、ボク好み。

    0169a814.jpegモグモグ、肉を噛み、たのしみます。
    顎においしい程良く固く、しかし全ての筋が切られて顎を酷使することはない。
    熟成にたよらず鮮度を感じる素直な肉がおいしいていい。
    醤油に混じった芥子の香りと辛味をユックリたのしみながら、お店の隅々、観察します。

    ほとんど手作りであろうと思われる、素朴な造り。
    ダクトや配管、あるいは無理やり埋めた柱がまるで、巨大動物の骨格のようなちょっと独特な雰囲気を生む。
    肉を焼いたときの油が空気に混じって、舞って、それが壁や天井に付きテカテカさせているのでしょう。
    打ちっぱなしのコンクリートが、ヌメヌメ輝きまるで磨いた大理石。
    と言ってそこが油っこいかというとキレイに磨かれていて、手で触ってもペタペタ貼り付いたり、油が手のひらに移ることがない。
    空気もキレイ。
    うれしいコトにボクらが入ると、空調を強くしてくれ炭に近いところで食事をしていながらも決して暑くないのがステキ…、ありがたい。

    安いばかりじゃないレストラン。
    価格以上の価値があり、しかもやるべきコトをしっかりやって、それをことさらアピールしない…、だってレストランは料理がおいしいコトが当然。
    おいしい以上に心に残る何かを提供しなくちゃ駄目…、って心から思って営業しているお店。
    出会うとウレシイ、また来なくっちゃって思って返る。
    そしてそれから、打ち合わせ。



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    ステーキランチ
    人はなぜステーキを食べるのか?
    サカキさんは素敵な理由をお持ちですね。

    土曜日の夜、NHKで「サラメシ」が放送されてます。

    人それぞれのランチを見ながら、自分のご飯を考えます。
    私がステーキランチをするのは、人に焼いてもらった厚切りが食べたいから♪

    自宅は豚薄切りばかりです。
    mioさん / 2011/06/06(Mon) /
    生きている実感
    > mioさん
    ステーキを食べる理由。
    ボクにとってはまず「顎を動かし、こめかみ伝いに生きている実感を噛み締めるため」とでもいいますか。
    塊の肉を口の中に入れ、一生懸命味わうコトが、すなわ生きている実感。
    単純ですけれど。

    でもたしかに、人に焼いてもらうシアワセ。
    …、それもステーキの醍醐味ですね。
    家では薄切りっていうのもちょっと似ております!
    サカキシンイチロウさん / 2011/06/06(Mon) /
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