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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    水道橋にも「BUN」がある。

    sbun.jpg新宿にある伊勢丹会館のテナントとしてかなりオキニイリの喫茶店。
    「珈琲舎BUN」のここは「増田店」と書いている。
    黄色い看板。
    ロゴの字体もそのままで、つい最近まで気付かなかった。
    場所は今度の事務所の近く。
    30年近くもずっと、水道橋で仕事をしていて、けれどこの界隈はあんまり馴染みの場所じゃなかった。
    神保町から水道橋にかけてのエリアは、昔ながらの喫茶店がいまだ生息しているところ。
    ただ最近は、高齢化する経営者が多く、跡を継ぐ人も少なくなってるんでしょう。
    次々、閉店相次ぐ模様。
    スタバやドトールじゃない喫茶店。
    神保町的ほどよくしおれて、でも枯れはしない熟した街にはピッタリだから、勿体無い。
    そんなところに馴染みのお店の支店が一軒。

    にぎやかだった駅前の飲食店が途切れるところ。
    だからスタスタ、先を急いであまり周りをキョロキョロしない…、そんな場所。
    見つけてしまえば結構目立つ外観で、なんで今まで気付かなかった?って不思議に思う。
    仕事の都合で、新しい街にやってきて、そこで馴染みのお店が見つかる。
    縁とはなんとも不思議なモノで、こなくっちゃってやっと今日。
    5fe3ccd1.jpegロゴのみならずお店の雰囲気も新宿の店によく似ています。
    マホガニーの重厚な色をした椅子にテーブル、カウンター。
    ロゴのマークが真鍮色で形どられてそれがババンと真正面にキラッと輝き、カウンターの上にはズラッとサイフォン。
    お店の間口とほぼ同じ長さのカウンターがかなりの迫力。
    「うちは喫茶店でございます…、おいしいコーヒーたのしんで!」ってお客様にメッセージを出している。

    6dc15618.jpeg朝の時間だけかなぁ…、お店の中にはご主人風の人が一人っきゃ立ってない。
    お客様もポツリポツリと常連風のおじさんたちがやってくるだけ。
    だから一人で十分、切り盛りできるんでしょう。
    新宿の店は朝からとても忙しく、厨房の中とホール合わせて3、4人ととてもにぎやか。
    だから朝食メニューも充実してる。
    けれどここでは、一人でできる料理に限って用意している。
    だから2種類。
    ひとつはトースト、もうひとつはサンドイッチで、サイドメニューにサラダやゆで卵があるって趣向。
    サンドイッチのセットをたのむ。

    ちょっと時間がかかります。
    手が遅いってわけじゃなく、おじさんたちのわがままに一人で対応しながら料理を作るから。
    灰皿ないのかい?なんて質問は当たり前。
    カウンターに座ったおじさんなんかはずっと、世間話をブツブツしてていちいちそれに答えているから、作業はいきおいユックリになる。
    トースターがチンと鳴り、それからしばらくしてやってきたサンドイッチは正しく丁寧。
    よく焼き切れた薄切りパンに、レタス、トマトに卵サラダ。
    出来合いじゃなく手作りで、シットリ、なめらか。
    カサカサとしたトーストブレッドが歯にくすぐったくて、それを玉子がフルンとなだめるその相性がとてもいい。

    df249ea4.jpegそれからコーヒー。
    カップもBUNのロゴ入りで、ミルクピッチャー、シュガーポットもなつかしのモノ。
    場所が変わってもこうして見慣れたモノで朝をもてなされるって、なんだかとてもシアワセになる。
    酸味を帯びた喫茶店風のブレンドコーヒー。
    熱々で、フウフウしないと飲めないところ。
    ミルクを落とすと、チリチリ酸味で軽く固まりながら螺旋模様で散らかっていく。
    不思議なほどにミルクが甘く感じるフレーバー。
    どれもやっぱりBUN的で、朝がやさしくやってくる。

    そういえば。
    砂糖で甘味をあらかじめ、入れて作るのがアイスコーヒーのBUN的流儀。
    「アイスコーヒー」ってお願いして、「甘くなっていますけどいいですか?」って言われるのが、昔喫茶の流儀のひとつ…、とボクは最近そう思ってる。
    神保町にも結構そうしたお店が多くて、ここもやっぱり甘いのがデフォルトなのか?ってちと思う。
    今度はアイスコーヒーたのんでみよう…、ちょっとたのしみ、そう思う。

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