東京駅からスタートをする小さな旅の朝のコト。
八重洲地下街の中にある、初藤にて朝…、オキニイリの居酒屋さんの朝であります、気持ちがあがる。
東京駅舎の再開発に連動するように大々的にリニューアルをしたこの地下街。
かなりテナントも入れ替わり、雑然としたかつての雰囲気はなくなった…、昔からあるテナントは淘汰された中、数少ない生き残りのひとつのココは朝からニギヤカ。
お店の表にある商品サンプルが斜めにピタッと貼り付けられた不思議な景色に通りを歩く外人さんが写真を撮ってた…、ボクも一緒にパチリと撮影。
入り口のとこで食券買ってテーブルにつく。
昔からココでサービスしている凛々しいおばさま。
ちょっと宝塚系の笑顔もキリッとうつくしい人に食券てわたして、ニッコリします。
納豆定食と、卵焼き。
定食だけでもよかったんだけど、ここの卵焼きはボク好み。
だからそれも追加して。
「卵焼きはちょっと時間をいただきますよ」といいつつ、颯爽と厨房の中にはいってく。
ここのお店のステキなところ。
それはいろんな人がやってきて、同じテーブルを囲んで同じモノを食べて、元気になって帰ってくとこ。
サラリーマン。
旅行前の浮かれた人たち。
近所の工事現場で働く人や、河岸の人たち。
東京の街の息吹を感じる。
そしてやってきた今朝の定食。
お盆の上にギッシリ、ズラッと料理がならぶ。
まずは追加注文の卵焼き…、ココの卵焼きは塩とほんの少しの砂糖で味をととのえた玉子自体の味と風味を活かしたレシピ。
醤油をかけると味がキリッとひきしまる…、焼きたて、熱々、箸でちぎると中から湯気が吹き出してくるのがなんともオゴチソウ。
納豆定食の部が彩り豊かで、料理が多彩。
芥子とネギがたっぷり乗っかる小粒納豆、山芋トロロ、キュウリの浅漬に冷奴、それから切り干し大根と、それぞれ小鉢に少量だけど、いろんな料理がたのしめるのがウレシイところ。
まるで旅館の朝ご飯のような気もして、ちょっとたのしい。
それから海苔がつくんだけれど、それが味付け海苔というのもうれしくて、ご飯がすすむコトこの上もない。
そして味噌汁。
熱々。
豆腐に油揚げ、クタッと煮込んでやわらかなネギがたっぷり。
具だくさん。
それからウレシイことにマグロのぶつがつくんですネ。
赤身のところを無造作に、けれど分厚く切り分けたモノ。
角がキリッと尖ってないので、おそらく昨日の残った端材なんだろうけど、ネットリ、おいしい。
わさびをたっぷりのっけて醤油につけて食べると、ヒヤッと冷たい食感と酸味を帯びたマグロ独特のうま味が広がる。
それをご飯にのっけてハフっと食べると朝から贅沢気分が盛り上がる。
よく見ると、隣のおじさん。
多分、朝で仕事が終わったとこなんでしょう…、納豆定食をとってマグロでビールをグビリ。
人が働かぬ時間を働き、汗を流したご褒美なんでしょう。
ボクはこれから仕事にて、ご飯のおかずで完結させようと、マグロにとろろをタランとかけてムチュンと食べてご飯をパクリ…、そして仕事に向かいます。
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