会社の近所のオキニイリ…、九段下と水道橋のちょうど間にあるお店。
「むさしの」っていう小さなお店。
ちょっと変わったお店であります。
お店の奥にカウンター。
その向こう側に厨房があり、料金前払いのセルフサービス。
立ち食い蕎麦的システムで、けれど椅子に座って食べるコトができるのがありがたいコト。
食券をまずは買います。
買うのだけれど、その食券販売機が不思議な機械で商品名がボタンに書かれて、それを押せばいいってモノじゃないんです。
100円単位のボタンが上の段。
下の段には10円単位のボタンがズラッと並んでる。
お店の人に食べたいモノをお願いすると、即座に暗算。
520円ですって言われてその額面分の食券を買って手渡すという、なんとも不思議な注文方法。
ただ、これだとメニュー変更や単価変更がすぐできるから案外、合理的でデジタルなな発想って思ったりする…、オモシロイ。
今日の注文はインゲン天。
それにとろろ昆布をのっけた、熱い蕎麦。
蒸し麺をお箸でつまんで網に入れ、お湯にくぐらせチャッチャと湯切り。
丼の中に投入。
天ぷら、それからとろろ昆布を山盛りにして、丼の縁からソッと汁を注ぎ込む。
上からざざっとかけぬのは、とろろ昆布を濡らさぬようにという配慮。
ささがきネギをタップリ山盛り。
出来上がり。
商品を手渡すカウンターの上に輪切りの赤唐辛子。
「辛いです」って但し書きが書いてあるのをスプーンですくって、パラッとかける。
色鮮やかが食欲そそる。
ちょっとモッサリした麺です。
表面ザラッとぬめりもあって蒸し麺なのに蕎麦の風味がフワッとただようなかなかの麺。
けれどここのおいしいところは汁で、コッテリ濃厚味で、にもかかわらずスキッとあと口サッパリしてる。
かえりの香り、うま味に風味、そこにとろろ昆布のうま味が混じって容赦無いほど旨い。
赤唐辛子の辛味がピリッと汁をすすった後からおいかけやってくる。
辛味が汁の甘みをクッキリひきたてて、なんとも旨い、オゴチソウ。
追加で海苔巻き…、酢飯をゴロンと中巻程度に海苔でまき、甘辛煮込みのかんぴょうを芯にしたのがここの海苔巻き。
酸味はほのかで、ここの蕎麦出汁にぴったりしてる。
ギッシリ巻かれたご飯がパラリと口でほぐれて散らかって、クニュクニュとしたかんぴょうの歯ごたえたのしく、ゴクリと汁を口に含むと酢飯の酸味がうま味に変わる。
一回目より二回目が、二回目よりも三回目。
食べれば食べるほどにおいしく感じてくるのがここのお蕎麦の不思議なところ。
またまいりましょう…、そしてこれから仕事にゴーッ!
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