丸の内で遅めのランチをすることになり、それでポールスターという店。
三菱グループの船会社。国際航路を得意にしていた日本郵船系のレストランで、かつて「商船系レストラン」というカテゴリーがあったほど、こういう客船系のレストランが日本の洋食文化に果たした役割は多かった。
何ヶ月感もひとつの環境に閉じ込められる船旅で、楽しみといえば三度の食事。
あきないようにいろんな料理を提供するだけの知識と経験がなくちゃシェフは務まらない。
しかも世界と直結していた船です。世界中のいろんな料理を直に吸収できたりもして、特に豪華客船の調理長なんてそんじょそこらのホテルのシェフより、ずっと技量があったもの。そんな名残のこのお店。
古いです!
変わるコトを必要とせず、昔ながらを確実にこなしているから例えば冷製ポタージュスープも滑らかにして味わい深い。
今日のメインはドライカレー。
日本郵船の客船「三島丸」で、明治時代に生まれたという「元祖」ドライカレーを再現したもの。
固めのご飯の上にカレー風味のひき肉がタップリのっかり、くし切りにした玉子が3個。みようによっては帆船の帆のようでもあり、うつくしい。
トマトの酸味と旨みがまずは口に広がり、それからユックリ、辛味が滲む。口は決して辛くなく、なのにお腹がポッポと燃えて体がじんわり温まる。
食欲がないときなんかはいいんでしょう。あるいは今の時期のように、冷たいものでお腹を冷やす時期にもピッタリ。
薬味は三種。ラッキョウ、福神漬けに紅しょうがとどれもキッチリした味わいでいたずらに人気を取ろうといろんなコトをするのでなくて、ずっと同じをし続ける。
悪くはないなと思います。
ガラス張りの厨房の中で働く人もベテランさんで、ニッコリほっこり、いい感じ。
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今日は新幹線で西へ移動の夕方で、出発までの時間を仕事をしながらお茶。
丸の内のディーンアンドデルーカに来る。なんだかちょっとひさしぶり。
お茶時なのでさすがにウォンウォンうなるようなにぎわいじゃなく、8割方の客席が埋まるほどよいにぎわい。
高い天井のホールに響く明るい声が心地よいよなBGMになっている。
キッチン脇のテーブルもらって、ぼんやり厨房の中の様子をみていると昼ご飯を食べたあとなのにお腹がすいちゃう…、食いしん坊。
水出しコーヒーを氷多めでもらって一緒に、ケーキを一個。バナナチーズタルトっていうのがあって、たのんで食べる。
チョコレート味のクッキー生地を土台にし、焼いたバナナをひきつめてチーズのフィリング。上にホイップクリーム飾った端正な顔。
クッキー生地はほろ苦く、そこにバナナの酸味が走る。若いバナナにレモンをほどこし焼いたのでしょう…、食感ちょっとお芋な感じでスッキリとした甘みも旨い。
チーズの酸味はやわらかで、ホイップクリームと一緒になるとドッシリとした旨みになってく。冷たいコーヒーで口をスキッとさせながら、さて一仕事。
原稿一本、書き上げよ。
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