サカキノホトンブログメリークリスマス・スモークサーモン

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メリークリスマス・スモークサーモン

スモークサーモンとソテオニオンでスクランブルエッグを作って食べる朝とします。

ニューヨークにある大好きな店の卵料理をなぞって、たまに作る思い出の味。
玉ねぎの甘みと鮭の塩気と香り。
それを玉子で包みこみ、フンワリ作った朝のゴチソウ。
コツは３つ…、玉ねぎをタップリ。
大きめにザックリ、きつめにコンガリ。
ほぼ正方形に切った玉ねぎを、焦げ目がつくまで炒めて甘みをだしておく。
スモークサーモンの切落しをバターで焼きます。
オレンジ色した鮭の切り身が、白くきれいなピンク色になるまで炒めて、それをソテした玉ねぎとよく溶き玉子と一緒に焼く。
オムレツにしようと思うとかなり気を使う。
けれど最初からスクランブルにするんだ…、って思うとザザッと作れる。
玉子の仲間で火が通り具材とひとつに混じり合ったら、お皿に盛って刻んだパセリで飾って食べる。

玉ねぎの甘さとスモークサーモンのコクのある塩味と。
焦げるまで炒めて、それでキャラメルっぽい香りが付いたソテオニオンに、いぶした鮭のコッテリとした脂の香り。
ニューヨークのアッパーウェストを思い出す、感傷的な香りが口を満たしてく。
パセリの香りはボクオリジナル。
ホリデーな朝のオゴチソウ。

エディアールのパンオレラウンドをトーストします。
丸く焼けたブリオッシュ。
気泡をタップリ含んで焼きあがってる。
気泡の理由はタップリバター。
焼けてる間にバターが溶けて、それが生地に吸い込まれ軽く仕上がる。
けれど中には当然バターがタップリ入ってコンガリ、バターと生地が焼けていく。
甘い香り。
カサッと乾いた生地の表面。
軽い歯ざわり。
口でトロンとなめらかになる。
香り通りに甘くて、バターのうま味が口に広がる。
クリスマスの日を寿ぐような、うつくしい味。
空は青空、いい天気。

ところでクリスマスらしきステキなサービス。

iPhone/iPad/iPod touchに標準装備されている「マップ」アプリ。
位置検索の窓のところに「サンタ」って入力すると、今、サンタさんがいる場所が表示されるんですね。
クリスマスだけの特別のサービス。
プレゼントを配るのに忙しいサンタさんがどこにいるのかわかるっていう仕組みらしい。
ボクが検索したときはデンマークにいた。
その後、スウェーデンからイギリスにちょっとづつ移動してるのをみるとなんだかシアワセになる。
一日かけて地球を一周していくんだそう。
なんだかほのぼの。
このサンタさんの位置情報は、人工衛星や核ミサイルなどの監視を24時間体制で行っているNORAD（北米航空宇宙防衛司令部）ってとこが提供しているらしくって、なんだか気が効いてるなぁ…、って。
いつもは固くて冷たく感じるデジタルも、こんなあたたかい使い方がある。
なんだかホッと、ほのぼのします。

もひとつデジタル的なるクリスマスネタ。
キリスト降誕物語りのデジタル版って趣向の動画…、笑えます。

ＳＮＳを通じて受胎告知がはじまって、マリアは大工のジョセフにGmailにてそれを報告。
ナザレからベツレヘムまでの道順を「ローマを避けて…」とルート指定までして検索し、twitterにfoursquareを駆使して物語りが進んでいきます。
出産前の心境がFacebookで語られて、誕生したばかりの赤ちゃんの画像がアップされるやいきなり「いいね！」がつく。
それを見た東方の三博士はamazonで贈り物をショッピングカートの中に放りこみ、劇的な会見はYouTubeにて配信されるという、今の時代のデジタルでファクト総動員の動画の内容。
こんなふうにして紹介されるこのやんごとなき人に世界が救えそうにはないけど、これはこれにてオモシロイ…、メリークリスマスでございます。

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