弁天庵で朝にする…、祝日明けに打ち合わせをかね、友人呼んでの朝とした。
それにしても寒さ本格的なる今朝で、待ちゆく人も背中を丸めスタスタ歩く。
冬であります、寒い冬。
同じ街角、景色でも温度がかわると雰囲気変わる。今の季節は空気が軽くて透き通っているよな感じで、それが寒さを際立たせるような気持ちがしてくる。
そしていつもの朝定食。
だし巻き卵に納豆、それから山芋とろろ。焼き海苔、ご飯に昆布の佃煮。蕎麦がついてひと揃え。
いつもは汁の代わりにと温かいかけそばたのんで合わせるのだけど、今日はなぜだか冷たい蕎麦を選んでたのむ。
ココの蕎麦は冷たく〆たままだと角がキリッと立っていて、すすりこむたび蕎麦の輪郭をまず唇が感じるおいしさ。バサバサとした歯切れもよくて目が覚める。
ワカメにわさび、白いネギ…、プルプル、シャキシャキ、口がにぎやか。納豆、とろろの粘りもたのしくお腹が満ちる。
友人はどうしても「にしんそば」が食べたいんだと、お稲荷さんのつくセット。
箸でさわるとほぐれるほどに煮込んだ身欠きにしんの上に、蕎麦が橋をわたすようにかかった姿にニッコリし、汁をもらうとにしんの風味と煮込んだタレの甘みがほっこり、やさしい味わい。
冷たくするとバッサリとした食感のそば…、その同じ蕎麦が温かい汁に漬かってやわらかになり、輪郭なくす代わりにネットリ、喉を撫でるような食感手に入れる。
薄いお揚げでくるまれた、一個はわさび、一個は胡麻の中の具材が透けて見えるようなお稲荷さんもほどよきゴチソウ…、朝になる。
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そして渋谷に移動して、仕事までの時間をクリームオブザクロップスにてぼんやり過ごす。
注文してから豆を挽き、一杯、一杯、ペーパードリップで丁寧に落として作ってくれるコーヒー。
ペーパーカップに入れてくれるのだけれども、これがとてもやわらかい。
味がやわらかであるよりもまず、手に温かさがやわらかで薄いカップでもすぐ持てる。持つとしんみり、カップの中のコーヒーのやさしい温度が手に伝わって、気持ちがほっこりほぐれてく。
今日みたいな寒い日に、まず手を温めてくれるこういう飲み物ってステキだなぁ…、ってニッコリします。取っ手をもてない日本の茶碗ってそういうやさしさを持っているんだと、そうも思ってなおもニッコリ。おいしい煎茶を飲みたくなった朝の今朝。
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