そして友人たちと夜を四谷三丁目にて。
前から来たいといってた人と「キッチンたか」からスタートします。
客席6席のカウンターだけ…、ちょっと早めの時間に行って4席ズラッと並んで、さてさて、何を頂きましょうかと、やっぱり迷う。
メニューを見たり、壁に貼られた写真を見たり一生懸命考えて、もうココの2階に住んで毎日一品づつを食べなきゃ気持ちが収まらないね…、って言ってみんなで大笑い。
やっとの思いで、一人一品えらんで食べる。
ポークソテにトマトガーリックソースをたっぷりかけたモノ。
ソースというより、フレッシュトマトとガーリック味に煮込んで潰したようなトロミをもたぬまるで濃い目のスープのような装い。
じっくり焼かれて歯ごたえあるのにやわらかい、ここ独特のポークソテにたっぷりのっけるようにして、パクリと食べるとまずは口に酸味が広がり、徐々にそれが豚のうま味に置き換わり、最後にニンニクがコクと香りを残して消える。
あぁ、おいしい。
ご飯がいくらあっても足りないくらいのオゴチソウ。
ハンバーグとハンバーグカレーをとってみんなで分ける。
ココのハンバーグはフックラ、コロンと丸く膨らみ焼けている。
中に肉汁をたっぷり蓄え仕上がった証のようなこのハンバーグ。
ナイフでサクッと切るとジワッと中から肉のジュースが染み出しくる。
ドバッとほとばしりでるようなコトは決してしない。
だってそんなコトをしたらばせっかくの肉のうま味が台無しになる。
細かなメッシュのひき肉がしっかりうま味を閉じ込めて、断面、汗をかくようにして口に入れて初めてそれが流れだす。
なんと正直、しかも丁寧。
若干焦げた香りを感じるデミソース…、キリッと塩味凛々しいカレーがそのハンバーグのうま味を引き立て、同じハンバーグを違った料理に仕立てあげてるオモシロさ。
キャベツにソースが絡むたのしさ。
トマトソースがからむとなんだかロールキャベツを食べてるみたいな気がしてくるし、カレーがからんだキャベツは甘い。
なによりシャキシャキした食感が、口の中をサッパリさせる。
千切りキャベツを料理に添えるというこのスタイルは、日本独自のやり方でまさに洋食スタイルでもある。
刺身のつまに千切り大根をそえてあしらいとした文化。
それが応用されたのか?
よくわからないけど、なんだかとても賢く感じてオモシロイ。
先日登場した新商品で、今ではすっかり定番料理になったアサリのクリーム煮。
アサリのうま味がクリームソースを一層コッテリ、おいしくさせる。
これをご飯にのっけてたべると即席ドリアのようになってく…、はじめて食べてたちまちオキニイリになってしまった料理をみんなで奪い合うよう味わって、今日のお腹をやさしく、たのしく満足させる。
食べてる間は一生懸命、食べるコトに集中しちゃう。
だからみんなが無口になるけど、食べ終わる頃には笑顔がこぼれるココの料理はやっぱりステキ…、また来ましょうと、店を出る。
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次の約束までにまだまだ時間があると、それで食後の甘いモノ…、同じく四谷三丁目にある「フクナガ」っていうフルーツパーラーでパフェを食べます。
果物屋さんがやってる店で、季節、季節で一番おいしいフルーツを贅沢に使ったパフェで有名な店。
先日まではぶどうが主役。
今日もぶどうのパフェだなぁ…、と思ってきたら、なんと洋梨。
ラ・フランスを使ったパフェに変わってた。
ボクが好きな3大フルーツ。
ビワにイチジク、ラフランス。
特にラフランスのねっとりとした食感と、甘くて独特な香りは大好き。
それを贅沢に使って作るココのパフェ。
グラスの下にサッパリとした味わいのバニラアイスクリームをまずはいれ、上に一口大に切ったラ・フランス。
そのラ・フランスを使ったソルベに生クリーム。
一番上には生のラ・フランスをドッシリ置いてざくろを散らして、さぁ、どうぞ…、と。
どこを食べてもラ・フランス。
クチュっと歯ぎれる生の食感、アイスクリームと一緒に口にやってくるヒヤッとおいしいナシの食感、シャリッと溶けて驚くほどに鮮烈な香りを放つシャーベット。
温度や食べ方、形で同じ果物がまるで違った味わいになるのがまたオモシロク、ウットリしながらキレイに食べる。
友人たちもそれぞれ食後の甘いモノ。
細かく詰まった生地がおいしく、挟んだ玉子サラダのシットリ感をしっかり受け止めるココのたまごサンドは絶品…、それと小さな飲み物がつきたった500円というありがたすぎる奉仕品。
フレッシュキウイをたっぷり使って、種を潰さぬようにと粗めにブレンダーでジャジャっと壊したフレッシュジュースは、目が覚めるほどに酸味が旨い。
メロンパフェをたのんだら、お店のご主人がでてきて、どうぞ、メロンは手づかみにしてバクッと食べて味わって…、って。
その通りにするとジュワッと口いっぱいにメロンジュースがほとばしり出る。
アクセントにしたぶどうが、これってシロップ漬けにしたの?って思ってしまうほどの甘さにビックリ…、フルーツのプロが作るとパフェもこんなにおいしくなる。
ゴキゲンな夜の甘くてステキなしめくくり!
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