サカキノホトンブログ世界の山ちゃん

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世界の山ちゃん

夜、新宿の世界の山ちゃん。

実は生まれて初めての「山ちゃん」なのでありました…、今日。
とても昔。
まだここが名古屋の小さなチェーン店だった頃、会社同士のつきあいがあった。
けれど当時のボクはどうにもこうにも鶏手羽先が苦手でそれで担当にならぬようにお願いしてた。
それがみるみるうちに大きくなって、次々、お店を日本全国に出すほどになる。
あれよ、あれよと言う間の出来事。
なぜこんなに人気がでたんだろう…、って不思議に思いながらもそれでもお店にやってくるキッカケもなく、それでずっと知らぬままにしておいた。
去年の後半から、手羽先揚げを食べることができるようになったボク。
長い間、放っておいた念願の店をそろそろ経験するのもいいだろう…、ってそんなことでやってきてみる。
週末とはいえ比較的早めの時間。
それでもテーブル席はほとんど満杯。
カウンター席をもらってそれで、手羽揚げを待つ人となる。

手羽揚げがやってくるまでを、名古屋ならではの「味噌グルメ」にて時間を潰す。

まずは「どて」。
八丁味噌で煮込んだモツで、これが笑っちゃうほどおいしくていい。
良く煮込まれてクニュクニュで、モツ独特の臭さが味噌でなくなっている。
けれど程よい内臓臭が味噌に移ってとてもコッテリ、濃厚味になっているのもまたゴチソウ。
昔、名古屋の某大企業のコーディネーターをやっていたとき、よく連れていってもらっていたとんかつ屋さん。
味噌カツ下さい…、ってお願いするとラードで揚げた衣ガッシリしたカツに、どての煮込みの味噌ダレをダバッとかけて、はい、どうぞ…、っていう作り方。
最初はモツの匂いがちょっと苦手だった。
けれど、食べれば食べるほど、どんどんおいしく感じるようになってきて、しばらくハマった。
そのタレの味を思い出すコレ。
なんだかちょっとなつかしい。

それからウズラのフライにタップリ、味噌ダレかけて食べるというモノ。
味噌をタップリ吸い込んだ、けれどカラッと香ばしい細かなパン粉が前歯にたのしい。
噛むとプチュっとウズラの卵が奥歯で潰れる。
その食感のコントラストがなによりおいしい。
キャベツをバリバリ。
口の中がサッパリする上、それでどて煮のタレをぬぐって食べるとこれまた味わい深い。
驚くべきかな味噌パワー。

そして手羽揚げ。
激辛バージョンを２人前。
小さくひきしまった手羽先を、カリカリになるまで揚げてそこにタレ。
醤油ベースで目に見えるほど胡椒タップリ。
にもかかわらず、一口目にはその辛さより、揚げた油の甘味と鶏のうま味が口に広がる。
パリッと揚がった皮がペロンとめくれて噛むとカサッと脆くも崩れる。
鶏の脂がジュワッと滲み、それと一緒にタレの旨みが舌、撫でる。
２本一組の骨をパキッと外して、間をミッチリつないだ肉を歯でこそげとる…、と、思いがけずもスルンとキレイに骨から外れる。
皮がガリンガリンになるまで熱を通しているからでしょう。
後からジンワリ、胡椒の辛味がおいかけてきて、お酒が進む。
指をチュバチュバなめながら、なるほど、ココのこの手羽揚げならわざわざ食べに来るだけの特徴があるかもしれない…、ってそう思う。

海老フライやら、味噌カツだったりあるいはきしめんだとかと、名古屋系の料理があれこれ揃うグランドメニューの他に季節メニューが用意されてて、今はそれがなんと「熊本郷土料理」。
馬刺しや芥子レンコンなんかに混じって、こんなの発見。

「ちくわサラダ天」っていう料理。
半年ほど前、県民ショーで紹介されてて、ずっと食べたい！って思っていたモノ。

新しい料理の提案がとても難しい時代にあって、県民ショーで発掘される地方の料理はとてもいい飲食店向けアイディア。
なのに実際、それらを商品化するチェーン店がおどろくほどに少ない中で、ここのこうした軽々とした対応力。
ステキだなぁ…、ってまずは思った。
そして実際、でてきたこれの想像以上においしいコト。
竹輪の中にマヨネーズ和えのポテトサラダを充填し、天ぷら衣をタップリつけてサクッと揚げた、丸々太った見事な一本。
衣サックリ。
竹輪プッチュン。
ポテトサラダがフンワリ、シットリ。
どれもがホカホカ、温かで、ボリューム満点。
「竹輪の磯部揚げ＋タルタルソースタップリ＋フレンチフライ＝コレ」みたいな感じ。
念願かなって、かなりうれしい、いい感じ。

楽しく食べて、楽しく飲んで、一人割り勘2000円弱という値段も見事。
お店をでる頃、もう何組もがウェイティング。
流行る理由がわかるような気がいたします、一回目にしてたちまちすぐさまオキニイリ。

〆を近所でと、それで「桂花」を選んできます。

熊本つながり…、とでもいいましょうか。
太肉麺（ターローメン）を選んで、茎ワカメを余分にトッピングする。
ツルツルとした食感と、コリコリとした歯ごたえ、それから磯の風味がオキニイリなのでございますゆえ、タップリ、ドッサリ。

太くて断面四角いハリのあるストレート麺。
醤油のタレで煮込まれて、箸でさわっただけでほぐれるほどやわらかな豚肉のかたまり肉。
煮玉子、それに生のキャベツという具材。
スッキリとしたとんこつスープで、必要以上に熱々じゃない。
むしろ生のキャベツでそのまわりだけはぬるい位のスープの温度で、だからズルズル。
一口目からフウフウしないで味わえる。
にもかかわらず、脂がスープの上に浮かばぬその丁寧なスープ作りがボクは好き。
辛味スパイス、タップリかけてお腹スッキリ。
冷たくひやしたプーアール茶をゴクゴクやって、脂と油を洗い流しつつ、今日一日の終わりとす。

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2010/02/12 (Fri) チェーン店 Comment(10)

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いつかは…。

東京進出！したいです。まだまだかかるかもしれませんが、今一番目標にしてるコトです！夢に向かって突き進むのみ！です。

肴蔵さん / 2010/02/13(Sat) / URL

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夢は必ずかなうもの

> 肴蔵さん
東京という街。
やはり世界有数のチャンスがある街。
偽物の夢にとっては残酷で、しかし「本物になろうと懸命にがんばる夢」にとっては、これほど居心地の良い街はないだろうなぁ…、と思ったりもします。
夢に向かう仕事。
なんとステキなコトだろう…、って思います。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/13(Sat) /

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今の時代は。

例え知らない土地でも、ネットで調べれば一発でわかったりする・・・便利ですよね。

でもネット上の地図サイトって、PCの地図ソフトと比べたら、やや使い辛い一面が・・・。そこで地図マニア（笑）の私が利用しているのが、「プロアトラスSV5」

http://fudemame.net/products/map/pasv5/

です。これはかなり使えます！Windows専用ソフト（７～２０００までが動作環境）ですが、ネットをつながなくても地図が見られる（ハードディスク内にインストールするので）のが大きいです！！ちなみに、ネットブックPCでもさくさく動きますよ～（現にそうやって使用していますし）。ipod touchやiPadにはない魅力がまだまだネットブックにはあると思いますね～。結構ビジネス用途にも使えるんじゃないですか～！？

りりこりあさん / 2010/02/13(Sat) /

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地図

> りりこりあさん
確かに地図アプリケーションって、使い勝手があまりよくないように思いますネ。
プロアトラス。
会社では重宝していました。
ボクが期待しているのは、iPad向けに地図ビューアーのいいのがでないかなぁ…、っていうところ。
あのサイズ。
地図を閲覧するのにピッタリなように思うのです。
どうかなぁ…。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/13(Sat) /

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甘くない名古屋味

あー、山ちゃん！
と思わず口に出してしまう最初の写真。
私はオリジナルしか食べたことがないのですが、きっぱりした塩こしょう味が大好きです。
初めて食べたときには、甘辛くないことにびっくりしました。
名古屋グルメって甘辛いのが基本ですから。
今日みたいに冷える日は"どて"が恋しい。あのモツだけは、平気で食べられるんですよねぇ。
近所の定食屋さんに行くと必ず"どて"を頼んでいた祖父を思い出します。
・・・と、名古屋ネタには黙っていられないのでしたw

ryoko*さん / 2010/02/13(Sat) /

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ここのモツだけは！

> ryoko*さん
ボクもモツ煮込みって、それほど好きな料理ではないのですが、ここのどて煮には、一発でノックアウトされました。
旨いですね。
モツの癖を上手にコントロールしているこの見事な味わい。
ああ、って思いました。
それに手羽先。
パリパリとした食感と、胡椒の風味を食べさせる不思議な料理。
名古屋飯って奥が深いなぁ…、って思いました。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/13(Sat) /

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無題

あぁ、山ちゃん！
友人は「手についたスパイスでビール1杯行ける」と言っていました。
愛知出身の私としてはどて煮はマスト、ご飯にかけてどて飯で行きたいです。
お茶漬け海苔のおにぎりがまた美味しいんですけどね。

makikoさん / 2010/02/15(Mon) /

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どて飯

> makikoさん
どて飯…、旨いだろうなぁって思いました。
隣の人たちがおにぎりを食べていたんですが、これが大きくておいしそうで、生つば飲んじゃいました。
ココ。
酒を飲む人だけじゃなく、お腹いっぱいにしたい人にも親切な店。
いいなぁ…、って思いました。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/15(Mon) /

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大好物祭り

山ちゃん→桂花の太肉麺だなんて
わたくしの大好物祭りじゃあ　ございませんかッ
山ちゃんは〆が豊富ですよね（意外と満足できる〆がある飲み屋がないので、飲んだ後はケーキを食べに行ったりコンビニに寄ったりします）。チャーハンとだんごスープとか。おにぎりと赤だしとか。
山ちゃんのポテトサラダはそもそも美味しいのに、ちくわサラダ天などにされたら、いますぐ山ちゃんに飛んでいきたいです。
さらに太肉麺なんて書かれると、もう　いてもたっても　いられず　今日この寒さのなか　猛烈に食べたくなってしまいました。近所にないので　家で　作ってみましたが　おいしいけれど似ても似つかない味になりました・・・。

しろはなげさん / 2010/02/15(Mon) / URL

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今度は〆も

> しろはなげさん
おひさしぶりです…、お元気でらっしゃいましたでしょうか？
それにしても山ちゃんに関しては、みなさん「〆の豊富さ」を言及されてらっしゃるのですよね。
最近、酒を飲む場所では〆をせぬ。
だって、主食は主食を専門に扱うお店で…、と思い込んでしまっておりましたゆえ、すっかり山ちゃんでも当然のごとスキップしてしまった分けであります。
うーん、次は〆を食べに山ちゃん。
欲望フツフツ。
もういてもたってもいられません。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/15(Mon) /

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