昼をちょっと気になるところで…。
不二家レストラン。
先日ここにきた友人が、レベルが高くてビックリした…、って言っていた。
ファミレス受難の時代にあって、ガンバレている店ってスゴい。
見に行かなくちゃ…、とそれで来てみる。
平日の昼。
ママと子供の楽園ですね。
子供連れ。
しかも複数家族が連れ立って、ママのお食事会みたいな雰囲気。
日本のちょっと贅沢なランチ需要は女性を避けては語れない。
女性って存在。
ひとりの女性がいくつもの顔を持っているのですよね。
奥様、マダム、あるいはおばさん。
女性のどの部分をくすぐるかによってお店のイメージ、雰囲気はまるで変わってくるのですよね。
おかぁさんがいるかと思うと、ママもいてこの店。
ママの部分をくすぐる店…、なんでしょう。
なにしろペコちゃん。
小さな子供をもった人にはキラーコンテンツのひとつでしょうから。
ママの時代。
あるいは、おばぁちゃまの時代から健全でシアワセな家族の象徴…、それがペコちゃん。
その子が微笑む食卓は、安心の食卓って感じなのかもしれないなぁ…。
メニューのメインは、ハンバーグにオムライス、スパゲティーと言うのも安心を演出していてやさしい感じ。
ハンバーグにオムライスがセットになっててしかもそこにエビフライまでついたプレートメニューにしようか…。
そう思ったけど、季節のオススメ。
ビーフシチューをのっけたハンバーグを選んで食べた。
味和やさしくふっかりとしてソフトな食感。
現場で仕上げたと言うビーフシチューはほんのちょっとだけ固めでこれは、大人のゴチソウっていう感じ。
肉汁系でも、ガッシリ系でもなくてちょうど、ママが作ってくれるおうちハンバーグみたいな感じで、このお店のお客様とかコンセプトとかに合ってるのかなぁ…。
程よいおいしさ。
香りもおだやか…、特徴が無いといえばそれまでなのかもしれないけれど、十分熱く、十分ボリューム感もある。
ファミリー的にはこれがいいんだ…、って思ったりする。
隣のテーブルのお客様。
これをたのんで、ママはビーフシチューを食べて、小さな子供とハンバーグを分けあいフウフウしながら食べてる。
ママがフウフウしてく食べさせてくれる料理って、ただそれだけで子供にとってのゴチソウだなぁ…、って思ったりした、ウラヤマシ。
ところでココのこのハンバーグ。
玉子がポトンと鉄板の上に乗っかっていてそれがかなりレアな状態。
提供直前に割ってポトンと落としたただけなんでしょう。
白身も生な状態で、それで急いでペトンとフォークに乗っけてひっくり返して焼きます。
ボクらが子供の頃。
ハンバーグの横の玉子は、丸い型に落として固めてしっかり焼かれてやってきていた。
黄身は半熟。
けれど白身がカチッと固まったホットケーキのようなあの目玉焼き。
レストランに来なくちゃ食べれぬゴチソウだった。
手間がかかって面倒臭くなったのでしょうか…、今ではほとんど絶滅種。
なんだかちょっと勿体無い。
ご飯がかなりやわらかめ。
子供の顎にあわせたから…、なのでしょう。
つけあわせのニンジンさんも甘くてやわらか、しかもシットリ。
ここで一番大切なお客様…、それはお子様。
その子供たちの口にあわせて料理を作る姿勢は、けっして悪くないって思う。
このセットにはデザートがつく。
つくと言うか、実はこれを選んだ理由のほぼ80%はこのデザートがついているから。
ネクターゼリーのパフェ!であります。
これはズルい。
ピーチネクターといえばボクら世代のゴチソウドリンクの象徴的なる金字塔。
それがフルフル、ゼリーになって。
トロンとしっとりなめらかなソフトクリームの周りを飾る。
上からトローリ、ブルーベリーのソースがかかり、お待たせしました…、ってやってきた、その瞬間にテーブルの上がネクター香に包まれる。
まずはゼリーをそのまま口へ。
たちまちとけて首から上がネクターの香りにつつまれる。
そんなたのしさ。
ソフトクリームと一緒に食べると、子供の頃に憧れた「ネクターフロート」を飲んでるみたいで、密かな野望がかなった感じ。
ママだけじゃなく、オジサンコロリンのたのしいお店。
百貨店の中にありつつ、ユッタリとしたベンチチェアーがメインの店で、おかぁさんが小さな子供を横に座らせ、食事ができる。
おしゃれなお茶の間みたいな感じもいいのでしょうネ。
何より感心するのがサービススタッフのキビキビしてて、気が利くところ。
チェーンストアの安心感と。昔ながらの食堂の親身になってくれる人の温かさ…、その両方があるのがいいな…、って思ったりした、お勉強。
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