午後からずっと雨の一日。
強くふっているわけではないのに、歩くと傘の下からしのびこんでくる厄介な雨にうんざりしながら、さて晩ご飯。
最近、ちょっとオキニイリのやよい軒にやってくる。
晩ご飯にはちょっと早めの時間ということもあったのかもしれません。
お店の中はユッタリ、静か。
3組の先客があって、その中の2組がおじいさまとおばあさまのシニアな人たち。
ボクの隣に座ったおばあさま。
一人でユックリ、噛みしめるように食事をしててその食べ姿がとてもキレイで思わずウットリ、見つめてしまう。
目と目があって、それで思わず質問をする。
よくお越しになるんですか?
「ええ、たまに。」
他のファミリーレストランにも行かれるのですか?って聞いたら「ココだけね」と。
ファミリーレストランのテーブルはワタシの体には大き過ぎてネ。
塩や醤油をとるのにも一苦労。
若い人の喋り声も聞き取りづらくて、食券買えば注文できるココは気軽で便利。
定食屋さんぽい雰囲気も、嫌いじゃないわと笑顔で答えてくれました。
なるほどそういうこともあるんだろうなぁ…、ってちょっと勉強。
季節限定ということで選んでたのんだ「サワラの西京焼き定食」。
なんと、そのおばあちゃまとおんなじ料理。
魚や野菜がたっぷり食べれるこうした料理はありがたいのよ。
あなたも若いのに、こうした料理を食べるって偉いわねぇ…、とおばあさまに褒めてもらった。
西京焼きの他には鶏のつくねを揚げたの。
タケノコの土佐煮とそれからほうれん草。
軟骨が入ってコツコツ、硬い食感たのしいつくねはカラッと揚がって、中はシットリ。
ビックリしたのはタケノコ土佐煮がとてもおいしく、ご家庭的なる味がしたとこ。
ほんの少々の冷奴が、口直しにもほどよくて、これで味噌汁がもっとおいしきゃ、言うことなしなんだけどなぁ…、って。
大量に作ってストックしてある味噌汁は、どしても味が曖昧になる。
ひとつひとつ手作りするのは大変なのでありましょう。
分厚い立派なサワラの切り身。
味噌ダレ塗って、ジェットオーブンでスティーム当てつつ焼いたのでしょう。
表面コンガリ、焦げ目がついて、中はシットリ。
こうした脂の乗った魚に、出汁かけまわしつつ蒸すように焼く調理方法。
割烹料理店ではよくある焼き方。
最新式の省力調理が、期せずして伝統的なる手間かけ料理と同じ調理法になっちゃうというトコが、なんだかとても面白い。
サワラ独特のぬんめりとした舌触りも、とても際立つ、オゴチソウ。
追加で鶏の唐揚げたのむ。
これがなければ健康的な晩だったのだろうけれど、ミニ唐揚げで180円というあまりに魅力的なお誘いに思わずのって、ガリッと食べる。
ちょっと強めに揚がりすぎててかなりバリバリ。
まるで煎餅みたいな食感が、ご飯のおかずにまたおいしくて、結構、いいじゃん…、って。
ご飯を一膳食べ終えて、お代わりしようと立ち上がったら、なんと隣のおばあちゃまも、さてお代わりをと立ち上がる。
たくさんお召し上がりになりますね…、って言ったらニッコリ。
お代わりするのがたのしくて、一膳目はほんの少ししかもらわないの。
何度もくるからお店の人も覚えてくれてて、だって、ご飯がお代わりできるのってなんだか元気の証拠みたいでうれしいじゃない?って。
お代わりよそおってあげましょうか?と、まるで親子を装うようなそんな晩。
幸せもらう、やよい軒。
お昼の日記で「Artificial Reality」なアイディアの話をしたら、こんな動画をひとつ発見。
ついでに貼ります。
Amsterdam Osdorp from +1 on Vimeo.
もしiPadがこんな仮想現実ホログラムに対応したりした日にゃ、一体どうなってしまうんだろう…、って思ったりもする。
近い未来の遠いコト。
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