サカキノホトンブログ昼の弁当、夜カレー

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昼の弁当、夜カレー

昼を会社でお弁当。
通勤途中、四ツ谷の駅で途中下車…、成城石井で弁当買った。

コンビニ弁当とはまるで違った丁寧でちょっと上等な弁当がある。
とはいえデパ地下弁当ほどは、高級感があるわけでなく。
売り場をぼんやり眺めていると、なんだか食欲湧いてくる。
ここの売り場はかなり好き。

まずは炊き込みご飯が入った幕の内。
「たけのこご飯」ってわざわざ書いてあったのが、なんだかちょっと気になって。
炊き込みご飯の中でも、たけのこご飯は何か特別。
特に今のタケノコは旬でもあります。
なにしろ春の季語のひとつがタケノコだったりするほどで、だから選んでたべてみる。
刻んだ油揚げとタケノコが、タップリご飯に混ぜ込まれていて、しかもその上、焼いたタケノコが乗っかっている。
風味豊かで、しかもシャクシャク、タケノコ独特の繊維を感じてなんとも旨い。
わらびの煮付け、かぼちゃの天ぷら、それから里芋の煮た物と、おかずのどれもがおかぁさん的な料理というのもまたありがたい。
金時豆の甘く似たのが入ってて、一粒、二粒、口に含んで甘味をたのしむ。
昔、甘いお豆はかなり苦手で、まるで食手がのびなかった。
けれど最近、たまにこうしたおかずがおいしい。
年をとると食欲かわる…、母がおいしく食べてたモノがどんどんおいしくなってくる。

ただ今だにあんこはほとんど食べない。
金時豆より大きな豆の、お多福豆は食べられる。
けれどこれがどんどん小さくなってって、大豆を甘く煮た段階で、食べられなくなっちゃうのです。
なぜ、なんだろう、オモシロイ。

ヤムウンセンを一緒に食べる。
春雨サラダ。
ナンプラーとスイートチリのドレッシングをかけて食べると南国の味。
干したエビにくだいたピーナツが、コツコツカリカリ、乾いた食感で肉がザワザワ、賑やかになる。
鶏挽肉のそぼろのシットリ。
茹でたエビはプルプルで、ちょっと固めに仕上げた春雨がバサバサ、歯ごたえ、たくましい。
フレッシュレモンをタップリしぼって酸味を足して、パクチーぱくぱく、お腹を洗うようにする。

それからデスクワークに、打ち合わせのち、またデスクワークと大忙し。
かなり気持ちを集中させて、仕事を次々こなす一日…、だからか何かガツンと栄養豊富なモノを食べくなってそれでテクリと神保町。

キッチン南海のカレーがボクを呼びつける。

洋食屋さんのカレーにしては、ちょっとサラサラ。
辛くはある。
けれどいきなり口の中に火がつくようではなくて、後からジワジワ辛味がドッシリやってくる。
スパイシーの方向が、漢方薬っぽいのでしょうか。
ちょっと龍角散的な味。
風味に香り。
それがユックリ体を満たし、汗になってほとばしり出る。
体に元気がみなぎる感じ。
細胞ひとつひとつが目を覚まし、揺り動かされるような感覚。
わりと好き。

うま味はけれどちょっと控えめ。
一味足りない感じかなぁ…。
塩っぽさがあまりなくって、炒め脂の甘さがこれ唯一の味の手がかり。
サラッと食感さっぱりとして、ソースか何かを足したくなっちゃう。
それもこれも、おそらくコレがここの自慢の揚げ物と一緒に食べておいしいように出来てるのでしょう。
昼は盛り合わせランチを食べてる人がおおいのだけど、晩ご飯の時間にくると、半分くらいの人がカツカレーや揚げ物追加のカレーを食べてる。
ボクも、カレーにチキンカツを追加する。

実は「カレー＋揚げ物料理」という組み合わせ。
ランチタイムにはないのであります。
カレーを提供するタイミングを、揚げ物ができる時間にあわせなくっちゃいけないからというのが理由。
別々に提供してもいいんじゃないの…、と思いもするけど、それじゃぁ熱々をたのしめない。
なにより料理が行方不明になったら残念。
それでランチのピークタイムを終わってはじめて注文解禁。

本当は「ヒラメかつ」を食べたかった。
けれど残念。
ヒラメかつは売り切れました…、と。
ここの一番人気がひらめ。
ふんわりとしたヒラメの切り身。
分厚くとてもやわらかで、それにカサカサ乾いたパン粉が食感添える。
魚のフライによくありがちな、ベチャっと湿ったところがなくて、鶏のササミを食べてるみたいな確かな歯ごたえすらあるご馳走。

ないものねだりはバチあたり。
それでチキンカツをかわりにたのむ。
これもフックラ…、脂の少ない胸肉をキレイにそいでカラッと揚げる。
ソースをタップリかけまわし、一口味わい、そしてカレーとご飯と一緒に口に運んでモグモグモグモグ。
体中にかけめぐる油の風味とスパイシーなカレーの香り。
千切りキャベツとオーロラソースに魚の風味が混じった不思議な味わいのスパゲティーで口直し。
一日シッカリ頑張った、夜にいただくハイカロリーながっつりディナーに癒された。

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