サカキノホトンブログ弁天庵とポールバセット、冬の朝

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弁天庵とポールバセット、冬の朝

なぜだか朝を弁天庵。

今日は自宅で仕事をしてやろう…、と資料、機材をセットアップして一歩も出ずともなんとか仕事ができますようにと、ヤル気満々。
冷たい雨というコトもある。
さてがんばろう…、と思いは募る。
ところがなかなか仕事をはじめるキッカケつかめず、時間がただただ過ぎてくばかり。
こりゃいかん…、とまずは外で朝を食べようといつものなぞり。
朝定食をたのんで朝のケジメとす。
プライベートと仕事が渾然一体となっているのがボクの仕事の特徴だ…、とずっと思っていたけれど、やはり区切りがどこかにあって会社に行くとはそうした行為だったんだなぁって。
納豆パックの蓋を破りとり、フィルムを剥がしてぐるぐるさせて糸切りながらぼんやり思う。
そばに七味をパパっとほどこし、海苔破く。
それらいつもの何げない、作業にジンワリ目が覚める。
今日の玉子も甘くておいしい。
サイドにちょこんと添えられた、冬大根の大根おろしが甘くてウットリ。
頭と体にこうしてやっと、朝がくる。

腹くちくなり、さて仕事と思いはするけどそれでもなかなか踏ん切りつかぬ。
それならいっそ…、と電車に乗って朝のコーヒー飲むコトとした。

ポールバセット。
ひさしぶり。
幸いなコトにiPod Touchを持ってでてた。
だから仕事のためのテキスト入力くらいはお外で出来る。
それでのんびり。
カフェルンゴの温かいのをコックリ、コックリ味わいながらパタパタ、アイディアまとめてく。
エスプレッソをお湯で薄めたカフェルンゴ。
見た目はドリップコーヒーのようにみえるのだけど、カップの縁にコーヒーの粉が浮いてびっしりこびりついてる、それがエスプレッソを薄めたというその証。
とは言え、薄まったのは濃さと色だけ。
香りや旨味は薄まるどころか、むしろ広がりふくよかになる。
エスプレッソに閉じ込められた、それ本来のおいしさがお湯と出会って花開く。
そんな味わい。
あいも変わらずウットリします。
仕事もはかどる、オゴチソウ。

それにしても朝のココのこの空気。
特別です。
オフィスはジンワリ、もう早々と動き始めているというのに、ココだけまるでそのせわしなさから無縁のようにのんびりしてる。
ユックリ流れるやさしい時間。
今日のように町中が息を潜めるほどに寒い日は特に外の世界から切り離された感が強くてステキ。
ハイダウェイとでもいいますか。
気持ちがホッとおだやかになる。

大きなガラスの天窓から、かよわいながらもたしかな朝の光がやさしくふり注ぐ。
昨日降った雨の名残の水滴が、朝日を曲げて光の模様を床に落としてく…。
それもあと数時間もすればなにごともなかったかのように、いつも通りの素直な光にもどるんでしょう。
なんと儚くうつくしい。
さてもうしばらくココで、言葉の仕事をいたしましょう。

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2010/02/16 (Tue) ダイアリー Comment(2)

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うらやましい時間

実にうらやましい時間の過ごし方ですね。最近会社が引越ししてよりポールバゼットに近くなったので、久しぶりに行きたいな、と思っていましたが、ずっと出ずっぱりで行けていません。今度、カフェルンゴ試してみたいと思います。他店のアメリカーノが好きなんですが、ポールバゼットのカフェルンゴは飲んだ事が無いので、ちょっと楽しみです。この気持ちを溜め込んで行こうと思います(笑)

nokwwhitfさん / 2010/02/17(Wed) / URL

編集

価値ある時間

> nokwwhitfさん
忙しいときこそ、ちょっとした贅沢な時間を自分に奢る。
悪くないなぁ…、と思います。
昼以降、隣のサルバトーレの喧騒が滲み出してしまうこのお店の朝は格別。
ルンゴは温かくしても冷たくしても、不思議な程に柔らかく、コーヒーのおいしさが伝わってくるゴチソウです。
是非、試されてください。

サカキシンイチロウさん / 2010/02/17(Wed) /

編集

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