サカキノホトンブログ大人の夜の前と後

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大人の夜の前と後

友人に誘われて、銀座で大人の夏祭り（笑）。
ひさしぶりの大騒ぎを前にして、さて待ち合わせをとサンマルクカフェ。
集まるみんなが知ってる場所がココしかなくて、それでのコト。
ボク以外は集合時間直前に、なぜだか急用が出来てそれが理由で遅れてしまう人ばかり。
ユックリ待とうと、ミックスジュースをたのんで飲んだ。

大阪ミックスジュースというコレ。
たしかにミカンとバナナとミルクがメインの味の構造は大阪的で、けれどちょっと濃度が足りない。
大阪の喫茶店でミックスジュースをたのむとドロンと、なかなか口に流れ込んでこないくらいに濃厚、濃密。
甘くてしかもおいしくて。
飲み干した後、しばらくおいて氷が溶けたところを飲んでもジュースの風味がしたりするほど。
その濃厚がサービス精神。
やっぱりチェーン店はおもいやりがちと足りないか…、って思ったりする。
まぁ、それもよし。

因みにコノ店。
５０席ほどの大きさにして、禁煙席がたった４席。
パンを焼いて売ってるカウンターの前の部分にあるっきり。
にもかかわらず、禁煙席には空席があり、喫煙席はギッシリ満席。
なるほどこの界隈はおじさん天国なんだなぁ…、って。
そう言うボクも今日はおじさんモード爆裂。
１０分遅れでみんなが集まり、夜の町へと消えていく…。

４時間ほどのお祭り騒ぎの内容は諸事情により、割愛させていただきます（ペコリ）。

夜中前。
お腹にほとんど固形物が入ってないのに気がついて、テクリと歩いて新橋までくる。

ガード下のポンヌフなる立ち食いそばで、今日の不養生反省しつつお腹を作る。
喉は痛いは、煙草臭いは、ズボンにシャツはよれよれだわと、かなり惨めな状況だけど、不思議とこれが新橋という地のガード下にあう。
ボクのみならず、この時間に空腹になるいろんな事情を持った御仁が、ヨロヨロしながら次々お店に飲み込まれてく。
赤ちょうちんのお店以外にほとんど明かりがつかぬこの場所。
絵に描いたようなガード下的雰囲気、気配。
タップリ飲んだあとの蕎麦。
それも立ち食い蕎麦というのは、なかなか大人な感じであります。
いただきます。

夏の商品、冷やし天ぷらというのをもらう。

千切りキュウリに千切りなると。
錦糸玉子に茹でたワカメと、まるでボクがいつも作ってるぶっかけ蕎麦のような風貌。
ボクの好みにニッコリとなる。
エビと春菊がタップリ入ったかき揚げを、トプッと熱々の出汁に浸してそれからのっけてくれるのがいい。
乾いて冷たいかき揚げが、出汁を吸い込み少々ふんわり。
別の食べ物に変わってく。
雑節の酸味を含んだそばだれの風味も一緒に味わえるのもちょっと贅沢…、いい感じ。

モッサリとしたちょっとボソボソした麺で、それが冷たい蕎麦ツユをひっかけ口に運んでくれる。
ワサビをタップリ、麺に直接のせながらモグモグ食べると、酔いがドンドン醒めてくる。
キュウリシャキシャキ、ムッチリなると、フンワカ玉子と食感とりどり。
体によさげな今日の〆。

それにしてもボクの直後にやってきた、スラリと背筋の伸びた女性。
年の頃、４０半ばと言うとこですか？
熱々の蕎麦をたのんでズルンをたぐって帰る。
驚くほどの早食いで、なのに決して食べてる気配をさせないステキ。
手元あやしい酔っ払いのおじさん達を尻目にスキッと食べて、ゴチソウサマと出て行く見事なオトコブリ。
彼女は何をする人ぞ…。
東京というこの町の懐深さを感じ入る。

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2010/08/24 (Tue) ダイアリー Trackback() Comment(0)

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