サカキノホトンブログ千石ランチに千石パーティー

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千石ランチに千石パーティー

会社の荷物。
着々と片付きはじめて、徐々にオフィスっぽくなってきました。
ウレシイ、ウレシイ。
それで昼。

今度の会社のある場所から、おそらく一番近いレストラン。

「洋風定食・ぷーさんの店」ってレストランをはじめて覗く。
ここ数日。
このお店の前を通る度、おいしい匂いが中からしてきて気になっていた。
ソースを仕込むおいしい匂い。
トマトの香りに、ガーリックソテのガツンと強い、コクある香り。
どんな料理を作ってるんだろう…、って来てみたかった。
やってくる。

小さなお店。
カウンターに４席と、４人がけのテーブル３つ。
つまり全部で16席で、ボクらが入る前には満席だったんでしょう。
テーブルの上に食べ終わったお膳がそのまま並んでた。
どのお皿の上もキレイサッパリ、なめたようになんにも残っていなくって、こりゃ期待が出来るんじゃない？
厨房の中にはご主人が、ホールとその厨房を華奢な奥さんが行ったり来たり。

今日のランチをたのみます。

ポークカツレツのミートソースかけ、ご飯と味噌汁、お新香付きでなんと650円。
注文が通ると厨房の中でカツが揚がっていく音がして、おいしい匂いがどんどん強くなってくる。
お店の壁のテレビでは「徹子の部屋」が始まった。
今日のゲストは王貞治さん。
ルールル・ルルル・ルールル・ルルルってテーマソングにのって料理がやってくる。

なかなかキレイでうつくしい。
ポークソテに使うくらいの分厚さの肉。
細かなパン粉をギッシリまとい、カリッと揚がってそこにタップリ、トマト風味のソースがのっかる。
デミソースっぽい濃厚なコク。
それにトマトの酸味と甘みが混じってこれがなかなかおいしい。
普通はガルニに使うであろう、温野菜が上にのっかりちょっとフランス料理のような風情すらある。
炒めて仕上げたナポリタンに、ソフトサラミのグリルとキャベツ。
ほどよい加減に焼き上げた目玉焼き…、と盛りだくさんで気持ちがあがる。

ご飯がちょっとパサッとしたのが唯一残念、けれど作業のひとつひとつが丁寧で正直な店。
お気に入り。

夜、ご苦労さん会をかねた宴会。
かごの屋という店。

冷凍食品のメーカーが親会社のチェーン店。
そもそも和食という料理。
しかも高級な懐石料理や鍋料理を提供するような和食のお店は、チェーン化には向いてない…、って思われている。
調理人の技量の問題。
特に、季節にあわせた素材選びや料理作りは仕組みじゃなくて、人の経験と感性で作り出さなきゃいけないからっていうのがその理由。
とはいえ、調理人に頼りすぎると高価になったり、味が安定しなかったりとありがたくない問題が生まれてきちゃう。
なかなかなやましい問題なのでありますが、この店、なかなかいいですヨ。
新しい日本料理レストランのあり方の一つかもしれないです…、ってそう言う人がいて、それで来る。

実際、かなり感心しました。

3800円という手頃な値段で、しっかりとした料理が出てくる。
集中調理で作られたものを冷凍をして、それを素材に店の厨房でひと手間加えた…、のであろう料理が多い。
けれど決して間違ったことをしてはいない、素直な味に素直な風味。
悪くない。

かつてこの会社の親会社でもあったロイヤルを、創業した江頭翁が「冷凍とはフレッシュの次にフレッシュな状態である」といい、それが日本の外食産業の今を作った貴重なきっかけの一つと言われる。
決してそれが間違ってはいなかった…、ってことを思い知る。
ただ、それだけが正解ではないというのもまた事実。
多様であること、すばらしきこと。

ところで今日のこの宴会。
新しい場所、新しい環境、新しいオフィスではじまる、新しいボクたちの、新しい会社のお誕生会！のようなたのしい宴となった。
これからスタート。
今日は久々、おいしいお酒を飲みました。

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