サカキノホトンブログ冬の素麺、フレンチフライにケロリンな夜

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冬の素麺、フレンチフライにケロリンな夜

冬の素麺。

冷たくシャキッと冬の凍える水で〆た素麺を、暖かい部屋でズルッとすすり上げるのって乙なもの…、って思ったりする。
韓国の冷麺だって、オンドルでぬくぬくとした冬で食べるのがおいしかったりするのと一緒。
素麺をタップリのお湯で２分半ほど。
包装紙には１分半ほど茹でてくださいと書いてあるのを、その倍近く。
ブクブク茹でて冷たい水でギュギュッとしめる。
素麺はよく茹でた方が小麦の旨味と、ぬんめりとしたそのなめらかをより発揮する。
ムッチリ、モチモチ。
ピトッと喉に貼り付くような極細の麺に小さく刻んだカリカリきゅうり。
種を抜いた梅干しに、鮭のほぐし身。
キレイに盛りつけ、回りにタレをかけまわしぶっかけ素麺にして食べる。

まずは麺を数本たぐり、ツルンとすするとなんともステキにみずみずしい。
水がスルスル、喉の奥へと糸引きながらたぐり寄せられ消えていく。
そのさわやかにウットリしながら、グルグルお鉢の中をかき混ぜ全部まとめてズルンと食べる。
シャキシャキ、キュウリもみずみずしくて梅の酸味でキュキュッとお腹が引きしまる。
焼いた鮭のほぐし身が素麺にない逞しい味、麺にのっけて気持ち豊かにしてくれる。
ほどよく満足、スッキリとした。

実は今日、お昼に食べた韓国料理がちょっと重たく、夕方までお腹がまるで動かなかった。
それで素麺くらいで済ませておこう…、と最初は思った。
けれど素麺を茹でてるうちにちょっとづつ、食欲が湧き、ズルズル、食べ終わった時にはお腹がユルユル、動き始める気配を感じた。
それでここ数日間、ずっと食べたかったモノのコトを思い出す。

フレンチフライ。
熱々、ホクホク、揚げ立ての本当はマクドナルドのフレンチフライを食べたくってしょうがなくって、けれど近所にあるのはフレッシュネス。
それでもいいや、と部屋を飛び出し駆け込んだ。
ここのフレンチフライは細くてカリッとしてるのじゃなく、ジャガイモを月切りにして揚げたもの。
フックラ、ふんわり、ジャガイモのやさしい食感をたのしめる、けれど同時に油の香りも満喫できるまるでグリル料理のサイドを飾る、レストランの料理のような上等フライ。
ケチャップたっぷりカップに搾り、とっぷりつけてハフッと齧る。
湯気がポワンと口を満たして、甘い香りが鼻から抜ける。
レモン＆クランベリーソーダをチュチュッと一気にすすると、喉にジュワッと炭酸の泡。
お腹がブクブク、スッキリとして昼の辛さを洗ってくれる。
数日がかりの小さな野望が叶った感じ…、満足す。

せっかくだからと銭湯による。

近所に一軒。
古ぼけていて本当にどこにでもある普通のお風呂。
それほど人気があるようには思えぬ半ば、見捨てられたみたいな場所で、けれどやっぱり外のお風呂は格別の場所。
高い天井。
大きな湯船。
カラン、カコンと桶がタイルをたたく音がして、それが大きな空間の空気を揺らしてこだまに響く。
湯気を含んで程よく湿った空気のせいで、すべての音が艶っぽい。
ケロリンの黄色い桶を選んで、カランの前に陣取って、勢いよく出るお湯を注いで頭からバシャッ。
体を清めて湯船につかる。
一気に体の血管が広がる感じが心地よく、「ああ、極楽」って、じいさん臭い台詞が思わず口からこぼれる。
極楽です。
湯冷めせぬよう猫しか歩かぬ路地を選んで、最短距離で部屋に戻ってのんびりします。
日曜日。

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2010/01/17 (Sun) ダイアリー Comment(8)

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富山の製品

ケロリンの桶ですか。ケロリンの発祥は昔、富山の売薬さんが持って回っていたそうですよ。
ところで最近の銭湯ってマミー売っているんですかね。どうでした？富山、スーパー銭湯で万々歳ですね。

変わり者ミダさん / 2010/01/17(Sun) /

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銭湯

銭湯、いいですね！
子供の頃は家にお風呂が無くって、近所の銭湯に通っていました。
子供の頃はお風呂が嫌で”イチゴ牛乳”につられていったものです。
ケロリンのおけ、今でもあるんですね～。懐かしいです。

あっくんさん / 2010/01/17(Sun) /

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マミーはなかったですけれど

> 変わり者ミダさん
なつかしいですね、マミー。
今日のお風呂屋さんにはなかったですけれど、フルーツ牛乳は健在でした。
ケロリン…、富山商法の典型って言われますよね。
東京のオフィスが実は引っ越す前の家の近所にありまして、タクシーに乗ってケロリンビルの前っていうと、ベテランの人にはすぐわかってもらえたりしました。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/17(Sun) /

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桶も古ぼけていて

> あっくんさん
桶はみんな黄色いのですが、ケロリンのロゴのついた桶は半分くらい。
それも半分、かすんでいたりしてそろそろ引退の時期なのかなぁ…、って思いました。
ボクの子供の時代は道後温泉に日常的に通うなんて、今思えばかなりの贅沢をしていました。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/17(Sun) /

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皮付きポテト

20年前、サンディエゴで初めて食べた時ははまりました！
短大の学科皆で行く授業付ホームステイ(遊学？）だったのですが、
自分で作ったピーナツバターぬっただけのサンドイッチ(これがお弁当と言うのも驚き)を
持ってって、授業をしてたビルの下でフレンチフライ毎日のように買ってました。
今ではマック的細いのも皮付きのも選べる幸せ(笑)。

ケロリンの桶、随分前に東急ハンズで見かけて、うちに持って帰りたい衝動に
かられたことを思い出しました。

あーたさん / 2010/01/18(Mon) /

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アメリカ…、ですね。

> あーたさん
アメリカのバーでフライドポテトをたのむと、たいていが皮付きポテト。
塩の結晶が皮の上でキラキラしていて、もうそれだけで「ご馳走」って感じになりますよね。
さすがジャガイモ帝国、アメリカ…、って感じです。

ケロリンの黄色い桶。
昭和世代には完璧に頭の中に刷り込まれてますよね。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/18(Mon) /

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ケロリン桶

ケロリンの会社が販促用というか、お風呂屋さん専用のものだと
思い込んでいたので、えっ！自分でも買えるの！って
驚きだったのでした。
最寄駅にあるお風呂屋さん、行ってみたくなりました。
徒歩10分、湯冷めしてしまうなぁ(笑)。

あーたさん / 2010/01/18(Mon) /

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昔は街の中心にあったのに…。

> あーたさん
銭湯って、昔は街の真ん中にあったんですよね。
街の構造が変わるのについていけなかったところがかなり多いような。
ボクが通うこの銭湯も、決して街の真ん中とは言えぬ微妙な場所にあります。
大切にしたいなぁ…、って思います。

サカキシンイチロウさん / 2010/01/19(Tue) /

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