サカキノホトンブログ中華・居酒屋・８月の午後

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中華・居酒屋・８月の午後

昼、新宿三丁目のお気に入り中華レストラン。
花掘酒家でランチを食べる。

「イラッスァイマッセー」って、ちょっとたどたどしいけど元気な挨拶で出迎えてくれる、気っ風のいいおかぁさんがいるお店。
最近、やってきてうれしいなぁ…、って思うお店には必ずといっていいほど「おかぁさん」のような人がいて、家庭的で気さくなお店がほとんどで、ここもそんなあったかい店。
昼は伊勢丹メンズ館の、細身のスーツをパリっと着こなす販売メンズの社食のようで、ここに来てれば次のシーズンの流行がわかる？
…、かもしれないって思うような場所。
今日は何故だかファミリーばっかで、なんだかちょっと気がなごむ。

それにしても昼間の伊勢丹裏側の路地。
裏寂れていてうら悲しい。
ここだけちょっと秋の風が吹いているよう。

五目焼きそば。

ランチの他に追加でたのんだスモールサイズのお料理で、他のテーブルの注文とのタイミングがたまたまあって良かったんでしょう。
なにより最初にやってくる。
太い玉子麺をガリっと揚げて、とろみの強い醤油あんかけをタップリかけたの…。
油の中でしたたか水気を吐き出した、だから麺に開いた無数の小さな穴にあんがしみ込む。
それでサクサクとしていたはずの麺がムチュン、プルンとしっとりしてくる。
その食感の変化がとてもたのしいここの焼きそば。
味も強くて、食べると不思議と白いご飯が欲しくなる。
炭水化物の料理なのにご飯のおかずになっちゃいそうで、ちょっとうれしい。
ニンジン、タマネギ、エビに豚肉、白菜、イカと具材豊富でしかもそれらがそれぞれきれいな飾り切りにてお皿を飾る。
丁寧な上にドッシリとした味わいで、かなり大好き、お気に入り。

たのんだランチは担々麺とチャーハンのセット。

ここの担々麺は本当に旨い。
ナッツと胡麻の香りと風味がドッシリしてる、トロトロ系のコクのある味。
辛味よりも旨味が強くて、甘み、酸味は最小限。
角ばった上、縮れをほとんど持たぬハリのあるストレート麺でありながら、スープがタップリからみつく。
ひき肉の中に砕いたピーナツ、刻んだ乾燥エビがタップリはいり、歯ごたえ、香りに、コクを与える。
ズルンとやると、最後に渋みをちょっと残してスッキリ消える、大人味。
スープのトロミもポッテリしてて、それだけ飲むとまるでポタージュスープのように感じるステキ。
Under1000円で食べることができる担々麺の、ココはおそらく最高峰。

セットのセットのチャーハンに、先の焼きそばの食べ残し分をガサっとぶっかけ、中華丼のようにする。

野菜を細かく刻んでご飯と一緒に炒めた、パラパラチャーハン。
具の存在感がほとんどなくて、とても素直な炒めご飯のようなそれが、醤油あんかけと一緒になってなんともつややか。
劇的なほどに食感、変わる。
パラっとご飯があんをまとって、スベスベ、スルスル。
ときおり揚がった麺がコツっと歯ごたえくれて、中華風のそばめし気分。
ここの自慢の自家製ラー油をタップリかけて、ヒリヒリ味にして〆る。
お行儀悪い、おごちそう。

今日は一日、東京の西部を電車で移動。
街から街をみてまわり、中央線に拝島線。
京王線から南武線にのり、モノレールやら西武線やら電車を乗り継ぎ、半日過ごす。

夜を新宿。
西新宿のヨドバシカメラの近くに「くろしお」って居酒屋があり、そこでサックリ。

季節の刺身を造ってもらう。
ほんとはここの今の季節の名物の、秋刀魚の握りを食べにきた。
けれど今日は仕入れがなかったようで、残念ながら我慢をす。
代わりにやってきた刺身の中の、アジの刺身の旨いこと！
脂がのってて香りも濃厚。
でもスッキリと、食べ終わったあとに脂がベトベト、残らない。
新鮮なればこそのおいしさ。
ココはやっぱり魚が旨い。

ただ今日は魚の仕入れがあまり良くなかったようでありまして、目当ての料理に次々ふられる。
こんな日もあるのでしょうね…、しょうがない。
それでこんな変わり種。

遠州お好み焼きって季節の商品。

遠州地方…、つまり浜松を中心とした地域の郷土料理のひとつだそうで、何ヶ月か前の「秘密の県民ショー」で紹介されてた。
その番組をたまたま見てて、食べてみたいなぁ…、と思っていながら今まで機会がなかった料理。
ここはこうした「マスコミ的に旬な料理」を本当に丁寧に商品化する。
それもただの物まねじゃなく、限りなく本物にして提供するので、ありがたくもあり、スゴいと思う。
ニュースな料理が旬の料理…、かもしれないです。
そしてこれ。

おいしかった。
キャベツ多め、粉少なめのお好み焼きに、刻んだ沢庵が入ってる。
サクサクしててフンワリでもあり、しかも沢庵がカリカリコツコツ、奥歯をたたく食感がとてもたのしい。
漬け物独特の塩味がピピっときいてて、だからお酒がおいしく感じる。
居酒屋的にはいい料理を見つけたもんだなぁ…、って感心をする。

長い一日、これにておしまい。
お風呂に入って、おやすみなさい。

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2009/08/22 (Sat) ダイアリー Trackback() Comment(2)

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無題

新宿三丁目の末広亭界隈の日中は確かになんかさびしいですよね。
大半が夜~明け方までのお店だからでしょうけど。
あの界隈に通い始めて10年以上たつけど、店は変われど雰囲気はそんなに変わんなくて好きですね。
明治通り沿いの店舗はガンガン変わってますが。

もりめたさん / 2009/08/23(Sun) /

編集

駐車場が駐車場のままですものね。

> もりめたさん
お店の新陳代謝は適度に行われていますけど、古い建物をそのまま再利用した、昔ながらの佇まいが残っているのがステキなところ。
いいですよね。
このお店の近所にあったアカシアがなくなってしまったのは残念ですけれど…。
それに比べて明治通り沿いのビルラッシュ。
H&Mももうまもなくオープンのようですし。
いくつもの世界が混じりあった新宿と言う街。
その混沌がまた醍醐味でもありますね。

サカキシンイチロウさん / 2009/08/23(Sun) /

編集

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