サカキノホトンブログスタバベーコンバジルブレッド

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スタバベーコンバジルブレッド

スターバックス。

熱々ドリップコーヒーをマグカップに入れてもらってお茶とする。
甘い。
そしてやわらかい。
コーヒー豆をローストするときの香ばしい甘い匂いがカップの中から漂ってくる。
口に含むと首から上がコーヒーの匂いに包まれる。
ゴクゴク飲める。
けれどゴクゴク、一気に飲むのが勿体なくて、コックリ、ユックリ。
時間をかけてたのしみたくなるそんな味わい。

鼻先の香り。
唇を割って入った瞬間の味と香り。
口の中で徐々に花をひらくように華やかになっていく味と香り。
最後にすっと幕を閉じるように余韻を残して消えていく味と香りと、時間が経過するに従い味がユックリ変わっていくのがまるでワインのようでたのしい。

ベーコン＆バジルブレッドっていうのがあって、おお、珍しい。
未だためしていかったなぁ…、ってたのんで食べる。

形は三角形で、ここのスコーンみたいな風貌。
あったかいときにはかなりフカフカ。
まるで蒸しパンみたいな感触。
それがちょっと冷えてくると、チーズがパリっと固まってきて、剥がして食べるとまるでチーズせんべいみたいな食感になる。
この食感の変化がたのしい。

ベーコンの脂の匂いがかなり強烈。
そこに混じるバジルの香りがイタリア料理みたいな風味にしたててくれる。
アメリカのフードコートの一角にある、ピザレストランから漂ってくるような香りにちょっとウットリ。
一口齧ると、思った以上にモッサリしてる。
口の中の水気をグイグイ容赦なく、もってってしまうおいしい海綿みたいな存在。
ドリップコーヒー、ゴクゴク飲み飲み、パフパフ食べる。
悪くない。

実は今日の出張。
東海道新幹線に乗り米原経由でまずは福井。
打ち合わせをして、それから富山という本州ぐるり横断の旅。
何しろ、手渡された「東京都区内発東京都区内着」の切符の、経由地を書く但し書き欄が地名、地域名で一杯で、なんだかドキドキ、旅の人となる。

福井では、すばらしいレストラン経営者の方と知り合えて、「日本でここにしかないレストランを作りましょうよ」と意気投合。
日本海の海の幸や山の恵みを素直においしく料理に仕立て、ウットリするよな贅沢感に満たされたステキな時間をたのしむお店を作りたい。
そのためこれからほぼ２ヶ月の準備期間。
互いの持てる知識と経験、そして夢をぶつけあいつつ形にしよう、と約束をする。
ワクワクします、よき出会い。

電車はガタゴト、富山に向かう。

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