サカキノホトンブログお好み焼きで〆る夜

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お好み焼きで〆る夜

夜、家で料理を作って食べる。
新大久保の韓国広場で「ユッケジャン」用のスープを売ってた。
レトルトパックで韓国産…、どんな具合かためしてみましょうかと買ってみました。

パックをあける。
鍋に移して温めて、味をみたらば決して悪くはない感じ。
すじ肉ぶち込みクツクツ煮込み、それからモヤシのナムルとぜんまいナムルをドサッと投入。
味が徐々に複雑になり、けれどちょっと旨みが足りぬ。
どうしようか…、とそれで白だしくわえて煮込む。
牛骨スープが基本の味で、けれど肉系スープだけだと深みがでない。
それで魚の旨みがメインの日本の出汁を足してくわえる。
味出しのためぶつ切りにしたソーセージ。
クツクツ煮込んだところにうどん。

韓国風のうどんを売っててまず茹でる。
茹でると透き通ってきて、どんどんハリを出すうどん。
説明書きをみるとなんと、盛岡で作っているんですね…、たしかに盛岡冷麺の太いみたいな麺の感覚。
保存させるためお酢の成分を練りこんでるんでしょう、茹でて酸味をキレイに落としお水でじゃぶじゃぶ洗ってしめる。
それをスープに落として煮込み、麺や具材を丼に盛る。
残った汁に溶いた玉子をトロトロ落とし、沸騰させると自然とふんわり、スープを含んで玉子がかたまる。
それをそっと麺にのっけて胡麻をちらして出来上がり。

かなりいけます。
ツルツルとした麺の食感、牛骨スープと出汁の旨味が具材、うどん、玉子に染みこみ堂々メインのかわりになるスープ。

おかずに肉を焼きましょう、と豚肉を焼く。
トンカツ用に売られてた、ちょっと分厚い豚のもも肉。
脂少なめで、とてもキレイなピンク色。
まずは脂を引いたフライパンで軽く表面焼きあげる。
肉の表面がうっすら汗をかいたところで、火を消ししばらく休ませる。
肉が落ち着き中までジックリ、熱が入って身が引き締まる。
水気が肉から滲みだしてきて、それをキレイに拭い取り、再び鍋に戻して表面、コンガリ焼きあげる。
焦げ目が付いた頃合いで、味醂と醤油、お酒で合わせだれを作ってそれでジュジュっと味を焼き含めていく。
それを千切りキャベツに乗せて、タレを煮詰めてじゃじゃっとかけて出来上がり。
薄切り肉を焼くのと違って、サクッと歯切れる噛みごたえがいい。
休ませながら熱を通していったから、中にジュワッと肉汁溜まってとてもジューシー。
豚の脂とタレがキャベツにからんでシャキシャキ、たのしいオゴチソウ。

〆にお好み焼きを作って食べる。

自分で一から作るのもいいけれど、とてもおいしいセットがあって、それを使って。
「富美家」って言う京都のおいしい水で作った出汁が自慢のうどん屋さん。
そこが作って売ってるお好み焼きが便利でおいしい。

カップの中にお好み焼きを作るのに必要なモノが全部入ってる。
ざっくり切ったキャベツに、茹でた豚肉。
エビ、イカ、ネギに生卵。
それらをカップに入れて出汁割りタネを注いで混ぜる。
すった山芋がタップリ入って、タネがとっても旨いのですね。
自慢の出汁を使ってて、だから焼くとソースや醤油をつけずとも、出汁の下味だけでも十分、おいしく感じる程の実力。
キャベツに対して驚くほどに少ないタネに、最初はビックリするけれど玉子を割ってほぐすと程よい濃度になってまとまり、焼いてるうちに生地がしまって、キチンとお好み焼きの形になっていくのにウットリします。
フライパンで片面やいて、ひっくり返し弱火で蒸し焼き。
最後は両面、強めでパリッと焼き上げて、ソースにおかかに青のりパラリで出来上がり。
失敗せぬのがまず嬉しくて、しかもおいしい。
キャベツがタップリ。
生地が少なめに出来てるからでしょう…、サクサクとしてしかもふんわり。
軽くてたのしい食べ心地。

ところでお好み焼きが無性に食べたくなった理由が、今朝の小さなサプライズ。
先月までＮＨＫで放映されていた朝の連続ドラマの「てっぱん」の総集編が放送されてたコト。

ライト感覚で罪の無い内容の話が多い朝の連ドラで、めずらしく出生の秘密を抱えた女の子が自立していくちょっと複雑な物語。
けれど要所要所で料理が重要な役目を果たしてて、「食べることのシアワセ」と「そのシアワセをみんなと分かち合うシアワセ」に満ちたドラマで好きだった。
その内容をギュギュッと凝縮して今日と明日。
総集編として放送する上、ところどころに新たに撮ったシーンを追加してくれてたりするステキ。
粋なことをするじゃない…、って。
ちなみにこの番組のホームページ。
明日まで限定ではありますけれど、主題歌にあわせた「てっぱんダンス」の振り付けや、番組内で出てくる料理の動画レシピが公開されてる。
インタラクティブでたのしい試み…、オモシロイなと思うなり。

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2011/05/03 (Tue) ダイアリー Trackback() Comment(0)

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