昼を原宿。
渋谷でひとつ仕事をし、再び今度は表参道で仕事をしましょうと原宿に向かってテクリと歩く。
東京の散歩ルートの中でも原宿。
あるいは表参道界隈は、とてもたのしく歩いてまるで疲れない。
大きなビルが林立するような街ではなくて、景色がおだやか。
しかもそれらの建物の、一階部分はほとんど店舗。
飲食店があったり物販の店だったりと、ワンブロックごとに景色が変わってくれてとてもたのしい。
こうした街がいい街なんだ。
人のためにある街だなぁ…、って頷きながら歩いているとあっという間に原宿につく。
そうだお昼をあそこでとろう。
原宿の路地裏にあるゴキゲン食堂。
「食工房眞」っていう店。
ゴキゲン食堂っていうのはボクが勝手につけたタイトルで、だってこの店。
働いている人がまずはゴキゲン。
しかもお店にくる人が、みんなゴキゲンになって帰っていく店だから。
それでゴキゲン食堂と呼ぶ!
外看板や立て看板は青いロゴでこの店らしい雰囲気がある。
だからそれをいつも画像に撮ってたんだけど、今日ははじめてビル全体のテナント看板を発見し、それがあまりに原宿的なる景色でそれをパシャッと撮った。
小さなビルの2階がお店。
殺風景な外階段をタンタンあがっていくうちに、気持ちがどんどん明るくなってく。
ドアをあけ、お店に入ると「いらっしゃいませ」って明るく元気が声がくる。
カウンターの中にキッチン。
床もシンクもレンジのような厨房設備が、まるっと丸見え。
それがとってもうつくしく、いい店だなぁってニッコリ思う。
ランチタイムがはじまると、おなじみさんが待ちかねたようになってきて座りなれた席に座ってどんどん埋まっていきます。
ボクは入り口にちかい隅っこの席。
厨房の中が見通せて、しかも女将さんが料理の仕上げをするのを見れる、ボクにとっての一等席。
「眞セット」っていうここの名物。
メインの料理にご飯に小鉢、漬物、それにご飯がつくというモノで、メインの料理がいつも煮物というのが特徴。
特に野菜がタップリ食べるコトができるようになってて、今日は鶏肉と里芋、ニンジンそれからこんにゃく。
醤油風味のとろみのついた出汁でジックリ煮こまれていて、ツヤツヤとてもうつくしい。
お皿に彩りよいように盛りつけて、サヤインゲンをあしらってから、さぁ、どうぞ。
鶏肉はフックラやわらか、里芋の中の中まで味がしみててネットリおいしい。
自分ではまず作らぬこうした料理が気軽に味わえる…、ステキだなぁってオキニイリ。
これ以外には釜揚げうどんに天ぷらがつく麺セットとか、親子丼、かつ丼なんかが揃ってる。
それから小さなサイド料理が10種類ほど。
玉子焼きとかコロッケとかの家庭料理が揃ってて、それをいくつか選んで定食風にすることもできるのですネ。
サイドにとっても当然よくて、一個120円という値段が気軽で二種類とった。
ひとつは唐揚げ。
ココの唐揚げはワタクシ的「唐揚げランキング定食部門」で堂々1位のボク好み。
脂の乗ってジューシーなもも肉使う。
骨を抜き、皮も覗いて筋をキレイにとりのぞき、醤油ベースのタレに漬け込む。
それをクルンと丸めるように形を整え、片栗粉をつけコンガリ揚げる。
表面ガリッと香ばしく、噛むとジュワッと肉汁が出てムッチリとした鶏の肉がまとわりついてやってくる。
酒の肴というよりも、ご飯のオカズにピッタリのコレ。
定食屋さんには「野郎系」と「女性系」の二種類あって、板前料理を手軽に食べるコトができるお店と、家庭料理をおいしく食べられるお店っていう区別になってく。
ココのお店は基本的に女の人だけでやってるお店で、なのにかつ丼が売り物のひとつでもある。
かつ丼なんて野郎の食べ物の代表格でけれどココではかつ丼さえもがやさしい出来栄え。
お料理上手なおかぁさんが作る料理のようにできてて、だから女性のお客様もかつ丼次々たのんでたりする。
女性もガツンとお腹を満たしたいときがある、そんなときにいいでしょうね。
しらすおろしをたのんだら、生干しにしたしらすがのってあってきた。
噛むたのしさと、奥歯ににじむ濃い味わいが大根おろしのみずみずしさと辛味をひきたておいしくさせる…、おごちそうさま、また来ます。
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