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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    日帰りの出雲旅。
    同地を代表するレストラン経営者のご子息の結婚披露宴にお呼ばれして…、のコトでした。

    b14f85cb.jpeg家族経営の商売家で夫婦をなすということ。
    とても大変なコトであります。
    一日24時間が仕事のような生活になる。
    ボクの両親も、四国で飲食店を経営していたときには二人になるといつも経営の話をしてた。
    お客様にしかられたコト。
    従業員の夫婦喧嘩のコトであったり、次のあたらしいお店のコトであったりと、なるべくボクら子供たちの前では仕事の話をせぬよう、心がけてくれてはいたのだろうけれど、それでもわかる。
    夫婦喧嘩の種が、昨日のお店で起こったちょっとしたトラブルだった…、なんてコトは日常茶飯事。
    一時期、そんな家族ぐるみの公私混同が大嫌いで、絶対、家を継ぐもんかって思ってた。
    父の失敗で当の会社がなくなったときには、実はちょっとホッとした。
    けれど今でも、その頃のコトをまるで昨日のコトのように思い出してはなつかしくなる。
    ボクはそんな環境で同級生より一足先に大人になった。
    人生と人生がぶつかり合う家業の空気が、多分、今のボクを作ってくれたんだろうなぁ…、って。
    なにより今の父と母をみていると、人生のすべてをかけて一緒にかつて闘った戦友のような不思議にステキな充実をしたたか感じる。
    家族で商売するということ。
    厳しくはある。
    けれどその厳しさをほんの少しでも幸せの方にいざなっていく、それがボクの仕事なんだ…、って今日はキッパリ、再認識。

    親の仕事を継ごうと決意をする勇気。
    その勇気ある決断を支えようと嫁いでここにやってくる人のいたわり。
    背筋が伸びる、よき宴。

    ce9d74bc.jpegそれにしても久しぶりに古き良き時代の日本の結婚披露宴。
    飲めや歌えやのたのしい祝宴。
    その楽しさをなるべく邪魔せぬようにという配慮なのでもありましょう。
    宴会場に入ると既に料理がテーブルの上にズラッと並ぶ。
    天ぷら、茹で蟹、ロブスターのサラダ仕立てと乾杯グラスを置くのがやっとなほどのにぎわいで、しかも料理の半分ほどが折り詰めの箱の上にのってる。
    一つは赤飯。
    もう一つは食べ残った料理を詰めて持ち帰るための空の折り箱。

    食べ切れぬほどの料理でお客様をおもてなしする。
    日本の美徳。
    食べ残した分は持ってかえって、この宴会にこれなかった人に対するお裾分けにする。
    日本の知恵。
    ビストロ風のデザートや、仲人おかぬ式次第とか新しい装いの式ではあって、けれどこうした古風はそのまま。
    やさしく、とてもあたたかい。

    式を終え、現地の仲間とちょっと二次会。

    dominmushi.jpg披露宴を行ったホテルの離れで軽く会食。
    酒をおいしくたのしめる季節のものをくださいませんか?って言ってたのんだ料理がいくつか。

    山陰地方の脂がのって、しかもゴリッと歯ごたえ豊かなたくましい白身魚の刺身を少々。
    そのお刺身をカルパッチョ仕立てにしてもらったのや、豚のロースト。
    それに松茸土瓶蒸し。
    小さな猪口に松茸をとり、出汁を注いでギュッとスダチを搾ってたのしむ。
    秋ですなぁ…。
    今シーズン、はじめてのこれ。
    思わず顔がほころんだ。

    それにしても今の日本の外食産業。
    これから一体、どうなってくんだろう…、ってどこに行っても同じ話題でみんな腕組み。
    背中が縮む。
    安売りばかりが生き残りじゃない。
    特に今の安売りは「人を安く売る安売り」で、だから結局、給料減って、購買力が落ちてゆく。
    だから、安く売らずにそれでもきちんとお客様に誉めてもらえる何かをしっかり考えなくちゃ。
    なかなかこれが悩ましい。

    せっかく、出雲にきたのだからと、出雲の名物料理で〆る。

    sobatei.jpg出雲そば。
    二段重ねの割子の中に直接薬味とツユを注いでズズっとたぐる。
    残ったツユは次の割子に移して新たに、薬味とツユを注いでズズっ。
    無駄を生まないこうした食べ方。
    多分、昔のそばはみんなこうした食べ方だったに違いない。
    シジミの汁に、赤貝ご飯。
    寿司ネタになる赤貝とはサイズが違う小さな貝を、醤油で煮込んでそれを炊き込みご飯とあわせる。
    佃煮になる一歩手前の、シットリとした香ばしさ。
    噛むとクニュっとやさしくつぶれて貝のうま味がご飯に混じる。
    メリハリのある味、なかなか旨い。

    山陰地方。
    特に島根の東側。
    郷土料理の宝庫だって、断言できる。
    それだけ歴史があると同時に、外から何かを借りてこずとも地元のモノで十分おいしい料理が作れた。
    その豊かさの裏返しだろう…、って思ったりしてうらやましい。
    さて東京に、ひとっ飛び。

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    結婚式
    ボクは本日、今まさに親類の結婚式に向かっている最中です。
    益子焼きで有名な益子まで、ちょっと腰が痛くなりつつガタンゴトンと鈍行で。
    森の中の教会とのこと、多少でもお天道様が顔を出して頂ければと思っております。

    ではのんびりした週末をお過ごし下さいませ。
    オレンジさん / 2009/10/17(Sat) /
    おめでとうございます。
    > オレンジさん
    人の幸せのおすそわけをいただきにゆく、鈍行の旅。
    旅路をせいぜい、たのしまれますよう。

    めでたき一日になりますよう、お天道様にボクもお願いしてみます。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/17(Sat) /
    そう言えば・・・
    私がコドモの頃、両親が結婚式に出席すると決まって鯛のおかしら付だの、お赤飯だの、
    色々食べ物を頂いてきてたのを思い出しました。
    今じゃ衛生上・・・なんてお持ち帰りを断るお店も多いですもんね。
    お二人にはうんと幸せになって欲しいですね。
    あーたさん / 2009/10/18(Sun) /
    鯛の姿焼き
    > あーたさん
    鯛の姿焼きってもう見なくなっちゃいましたね。
    鯛の形に固められたお砂糖も目にすることがなくなっちゃいましたし…。
    カタログだけを手渡される披露宴が多くなって、まあそれはそれで便利ではあるのですけれど、お約束が無くなっていくのは寂しいこと。
    お二人からはご挨拶のお電話も頂戴し、とても明るい声にホッといたしました。
    サカキシンイチロウさん / 2009/10/18(Sun) /
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